Nicotto Town



背も身の内

久しぶりに会った友人が

背中に墨を

背負っていた

苦く笑って彼は言う

「知ってるか?

花札の内8,9,3は

役に立たないクズ札なんだぜ」




それから二年

再会した彼は

小指の欠けた左手に

ルビーと金の指輪を二つ

下卑た笑いでそいつを示す





893から9(苦)を捨てれば

83(やみ)に堕ちるとは解ってた

アバター
2014/10/05 23:16
「彼」がとてもイキイキとした存在に感じました。
どんなに変わっても「友人」であることに変わりは無いのですね(*'▽')



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