背も身の内
- カテゴリ:小説/詩
- 2014/10/05 20:03:19
久しぶりに会った友人が
背中に墨を
背負っていた
苦く笑って彼は言う
「知ってるか?
花札の内8,9,3は
役に立たないクズ札なんだぜ」
それから二年
再会した彼は
小指の欠けた左手に
ルビーと金の指輪を二つ
下卑た笑いでそいつを示す
893から9(苦)を捨てれば
83(やみ)に堕ちるとは解ってた
久しぶりに会った友人が
背中に墨を
背負っていた
苦く笑って彼は言う
「知ってるか?
花札の内8,9,3は
役に立たないクズ札なんだぜ」
それから二年
再会した彼は
小指の欠けた左手に
ルビーと金の指輪を二つ
下卑た笑いでそいつを示す
893から9(苦)を捨てれば
83(やみ)に堕ちるとは解ってた
どんなに変わっても「友人」であることに変わりは無いのですね(*'▽')