Nicotto Town



ARIA アニメ新作!

未来の火星”AQUA”の観光都市ネオ・ヴェネチアを舞台に地球(マン・ホーム)出身の少女が観光業界の花形”ウンディーネ”の”プリマ(一人前)”を目指し、その夢が叶うまでの姿を描いた”日常の素敵探しアニメ”ARIAが、アニメ新作を制作する事となった。

原作は天野こずえの漫画作品で、アニメもほぼ原作通りに終了までを描き切っている為、今作は完全オリジナルストーリーとなる事が予想される。

さて、それではどんな話になるか・・・

私は、密かにこんな筋立てになるのではないか、と期待している。




火星開拓黎明期。

何故かその開発作業は上手く行かず、死者や行方不明者が相次いだ。

開発に携わった女性科学者は「惑星はそこで発生した生命を含めて一個の生命体で、他の星で発生した人間は異物として排除されるのではないか」と仮説を立てた。

そんな折、彼女は作業員の一人と恋に堕ち、火星上で女児を出産する。

人類初の火星生まれの人間である。

が、彼女の夫も彼女も、開発作業中の事故で命を落とす。

女児は地球の祖父母の元に預けられていた。

その名は”灯里”。

灯里は想いを寄せ合いつつもそれを口に出せずにいる少年、明と、明に恋心を抱きつつ二人との関係を崩したくないが為にそれを言い出せずにいる梓、二人の友人と平穏に暮らしていた。

が、ある時。

灯里に、火星開発機構から協力の要請が訪れる。

灯里の母親の仮説を信じれば、火星で生まれた灯里の介入で、何かが変化するのではないか、と考えられた為だ。

両親の死の真相を知りたい、そしてその意志を受け継ぎたい灯里は、それを承諾。

灯里が火星に旅立つ日、明は結局、自分の気持ちを伝えられなかったが、「いつかそれを伝えに火星まで行く」と約束する。

そして火星に到着した灯里は。

母の仮説が正しかった事を知る。

何と、灯里は”火星の意識”とアクセスする能力を有していたのだ。

”地球のように環境を破壊される訳にはいかない。自分の中に人間は要らない”とする火星に、一度は意識を弾かれてしまう灯里。

その数分間の対話で、灯里は数年間分肉体年齢を進めてしまっていた。

悠久の時を生きる”星”と時間を共有した為だ。

これ以上の対話は命を危険に曝す。

が、灯里は他の誰の為では無く”火星の孤独な魂を救う為”対話の継続を強行する。

その”対話”を、何時しか楽しんでいる事に自ら気付いた火星は、人類の受け入れを決定する。

が、やはり灯里は数十年分歳を取ってしまい、火星に花が咲くまでに環境整備が進んだ翌年、老衰で亡くなる。

彼女の魂は、火星の意識と融合し、そこに住まう人間を見守って行く道を選択する(神道で”中津神になる”と言う現象)。

一方、明は灯里死亡の報せを聞き、ただ嘆いていた。

彼は遺伝性の先天疾患が見付かり、星間移動が不可能と診断されていたのだ。

「俺は灯里が葬られた火星に行く事も出来ない!」

そこに、梓が訪れる。

「あなたじゃなくても、あなたの子孫が、あなたの心を伝えに行けばいい。」

「でも、俺の病気は遺伝性で、子供を作っても引き継がれてしまう。」

「科学は環境を破壊したばかりじゃない。人の新たな生活を切り開いて来た。何百年後の未来なら、その病気を治せる技術が開発されるかも知れない。」

そんなやり取りの末、二人が結ばれ、子供が出来る。

いつか、自分達の想いを伝えに行く子孫の誕生を信じて。



数百年後、明から引き継いだ疾患を発展した医療で克服したその子孫が火星に向かう。

彼女こそ、水無灯里、その人であった。

宇宙船の中、自分を治療した医師にメールを送る二人目の灯里。

一方、火星と意識を共有した”一人目の灯里”は、発展した火星の様子を眺めていた。

その眼となるのが火星で生まれた猫、通称”火星猫”である。

火星で生まれた生命は自由意思を持ちながらも何処か火星と共有する意識があり、猫は特にその傾向が強いのだ。

その中に、火星、”一人目の灯里”の精神を高度に受け継ぐ個体が存在した。

彼は”アリア社長”。

アリア社長は、それが”何を”かは解らず、待ち続けていた。

そう。

明を待ち続ける一人目の灯里の心を受け継いでいたのだ。

そして、明の心を伝えに火星”AQUA”へと訪れた少女と、待ち続けていたアリア社長が出会い、物語が始まったのであった・・・





これ、実は他サイトで二次創作として書いた話なんですが(笑)




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