Nicotto Town



となりのネネコさん

著者:宮原るり

宮原るりが自分のHP「ヘッポコロジー」内で掲載していた作品を漫画雑誌「ウンポコ」誌上で連載、既刊は三巻。
しかしウンポコ休刊に伴い、続刊の目処は立っていない。
現在も主要な話はほぼ「ヘッポコロジー」内で読む事は出来るが、更新は止まっており、伏線も回収され切れていない。

あらすじ:転校生佐藤ネネコはその傍若無人な性格と人間離れした能力で学校を楽しくしてしまうのであった…

登場人物>

佐藤ネネコ:黒髪ロングの清楚な全体像にも関わらず、顔だけ丸々猫な中学生。ただし自身は「猫畜生」と呼ぶ程の猫嫌い。転校早々クラスメイトを「下僕の皆さん」と呼ぶなど傍若無人で、自らの嫌悪感や正論をズバズバ口に出して言うタイプ。反面「自分が好きに生きる以上、相手に自分への肯定を強要しない」と言う矜持も持っており、見ようによっては凛とした人物。人間離れした身体能力と「人体に物理的な害は無いがとても恥ずかしい事になる呪い」を掛ける能力を持ち、周囲に恐れられたり頼りにされたりする。
曾祖父の過剰な愛情によりそれが一種の心理的呪縛になっていた過去を持つようだが、その伏線は回収されていない。

山田花:ネネコさんの隣の席の女生徒で、下僕第一号。タイトルから察せられるように、もう一人の主人公的存在。純真・お人好しで、人を疑う事を余りせず、困っている人を見過ごせない性分から「性善説の申し子」と呼ばれる(ネネコ曰く「へそで茶を沸かす程いい人」だが、それゆえかネネコも彼女には心を許している節がある)。祐太に想いを寄せる恋する乙女でもあるが、ネネコに振り回される毎日で関係は全く進展しない。先生にはネネコ絡みのトラブル回収を丸投げされている。お菓子作りが趣味だが成功率は50%らしい。

吉川ミナ:旧家の令嬢で校内一の美少女のクラスメイト。だが実態は作中作の萌え漫画「暴君ネロ子」の大ファンで猫耳マニア。その特殊性癖からネネコに惚れこみ、度々暴走し、ネネコや先生からツッコみ的制裁を加えられるのが作中の名物となっている。特に先生との掛け合いは読者が選ぶ「ベストコンビ」の上位に食い込む程。ただの変態に見えて趣味を含む生活態度に親から口を挟ませない為、勉学で学年上位をキープする等、努力の人でもあり、また行き過ぎもあるがネネコの「正しさ」を評価している理解者でもある。

谷裕太:背は低いが運動神経は良いクラスメイト。花の想い人だが若干お調子者で空気を読めない質。故に花の気持ちにも気付いておらず、迂闊な発言も多い為、ネネコさんの「呪い」の対象になりがち。だがそれを逆恨みする事無く自分の非をきちんと認めており、反省と共にそれを含めたネネコさんとの学校生活を「楽しい」と評する好人物(そこが花の好意の元であるらしい)。ネネコさんの任命(正確には任命された花の肩代わり)により「(ネネコさんのおやつである)蜜(を補充する)係」になって以降、少々蜜オタクな面も顔を覗かせている。

小林泉:花の友人でクールな男勝りの少女。背も高くバレー部のレギュラー。だが「パンツ見えそう」と言われて赤面し咄嗟にスカートを押さえる等、やはり女の子。和菓子屋の娘で、ネネコさんに新商品を差し入れる事でアドバイスをもらっている。

池内あや:校内の女生徒のアイドルである伊藤がいると言うだけの理由で軟式テニス部に所属する、ミーハーな少女。ネネコさんのヘアアレンジを担当する。

先生:徹底した事なかれ主義であり、また若年の頃にモテなかった(今も全くモテてはいない)事に対するはらいせを生徒に課すネネコ達の担任。姓名未出。佐倉先生に想いを寄せており、彼女の前だと態度がコロリと変わる。

伊藤隆:長身銀髪のイケメン。ネネコ達の一学年上。その容姿により校内の女生徒からの絶大な人気を持つが、実態は運動神経ゼロで天然な不思議系男子(ほとんどの女生徒がそれを知らない)。猫が大好きで、ネネコを「天使」と呼ぶ程惚れこんでしまう。が、やはり天然の為、失言・失態が多く、ミナと共に制裁の対象になりがち。だが、ネネコが他生徒の罵倒を浴びる中「ネネコさんが我慢しているのに自分が介入しちゃ駄目だ」と自分を抑える漢気や、親友である佐伯を素直に高く評価する公平さも持ち合わせている。

佐伯明範:伊藤の親友であり、陸上部のエースだが、天然ボケの伊藤のフォローや伊藤ファンの女生徒からの風当たりで何かと気苦労が多く報われない立ち位置の少年。

犬飼麻智:長い病気療養の休学から復帰したばかりの女生徒。小型犬的な容姿。元は親友であった二人組との交流の中、自身の気の弱さと身体の弱さ、そして二人組の独占欲も手伝い、過剰な保護と同調圧力によって心因的に体調を崩していた。作中で、その二人と対決する事となる。実は手先が器用で裁縫、刺繍が得意。番外編「やじまち」では、矢島との淡い恋模様が描写されている。

ルーシー:本名は留司。ルー語を話し、自称ハイセンスな他人にとって目に優しくない衣装を好むヒステリックなオネェ系英語教師。ある意味最終兵器。

佐倉涼子:癒し系美人教師。物事を楽観的に、人の言葉を好意的に解釈してしまうほんわか女性。

山本仁:養護教諭で、先生曰く「若い頃さんざんモテただろうに今だ表舞台から去ろうとしない」渋い系イケメン。仕事は適当でやる気が無いが、そんな緩い空気が生徒には好評。わりと観察眼が優れており、事ある毎に的確なフォローや発言が見られる。

矢島:目付きの悪い男子生徒。それにより麻智が本格的に休学するきっかけとなった「ある事件」に未だ腹を立てていると誤解されていたが、本心は麻智に謝罪をしたかった為にタイミングを計っていただけである。その点を含めて何かと無器用だが、本来は親切で素直な性格。番外編「やじまち」では麻智に対して淡い想いを抱き始めている様が描写される。

木下望:茶道部部長で三つ編みの三年生。かなりの天然穏やか少女で、佐倉先生と並ぶと「無敵の癒し空間」を形成してしまう。それにはさしものネネコも毒気を抜かれ、為すがままになってしまった、ある意味作中最強人物。




※作品は中断してはいるが、著者にとって思い入れのある作品らしく、度々イラストにネネコの姿を描いている。

※著者の代表作「恋愛ラボ」とのコラボ四コマでは、恋愛ラボのキャラの変態ぶりにミナがタジタジになる場面があり「吉川が引く程の変態漫画だったのか恋愛ラボは・・・」と著者自身が愕然としている。




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