カカオと砂糖
- カテゴリ:20代
- 2013/04/23 06:20:45
チョコレート飲料を飲んでいてふと思ったことです。
カカオの知識があまりにも浸透していない。
それが日本の現状なのです。
この傾向は東アジアで特に顕著だと言えます。
ヨーロッパでは植民地支配していた関係から、
アフリカのカカオ事情や、砂糖事情には詳しいのです。
日本はカカオ消費量としては、
消費ベース・国民1人あたりの比率としては
世界有数だと思いますが
たぶん世界一カカオのことを知らない国民だと思います。
ここではカカオの詳しい話はしません。
wikiを読んで勉強してください。
-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
カカオはアフリカの人々によって栽培されています。
エチオピアなどの産もありますが、
そちらの方は高いのであまり一般向け市場に出回りません。
日本人の何百倍の一という月収の人々によって作られています。
カカオに限ったことではありませんが、
お茶・みかんなども同様です。
すべて安い労働力によって作られているのです。
実感はないかもしれませんが、
日本は世界有数の裕福な国です。
何十倍もの労働者が、
汗水垂らして作った農作物を
わずかな層がリベートとして吸い上げる
まさにそのひねくれたヒエラルキー構造の
頂点にいるのが
日本・アメリカ・ヨーロッパの国々の
ごくわずかな人たちなのです。
こんな声が聞こえてきそうです。
「みんなも飲んでるから別にいい。
日本だけが特別じゃない」
はい。まさにそれです。
それがヒエラルキーをむさぼる
リベートを吸い上げる者の言うことです。
まぁ、はらわたが煮えくり返りそうなので
この辺にしておきますが
「自分だけは特別」という
一部の上流権力者のエゴが
差別的ヒエラルキー社会を構造付けるのに
一役買っているのです。
自分だけは特別、と思ってもらう事については
なんの異論もないのです。
ただ、それが今の差別社会を生み出していることに
ついては間違いないのです。
-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
今、日本は世界有数の裕福な国です。
ですが、その国で行われるのは
ほとんど情報をやりとりするスタッフ業ばかり
現場の仕事はごくわずかです。
特段、スタッフを批判しているわけではありません。
現場の仕事を知らずして
高級スーパーでチョコレートを買いあさることが
あっていいのか、という正直な疑問です。
日本、いや世界で今一番の問題は
差別社会はともかく
それに一部の富裕層社会が
その存在にすら気づいていない。
後進国はおびえてリベートを吸い上げる存在に
ただ労働力と資産を提供しているだけ。
このままでいいのでしょうか。
どう考えても、そうは思えません。