今日は、通しのお題で考えます。


物事の中心にあるのは、最小ベクトルです。
最低ベクトルともいいます。すべての、起点です。

自分の中の起点の、最小エネルギーの発生するところ、
といったほうが分かりやすいかもしれません。

なんでもそうです。

パソコンを起動させるのには、
電源が要ります。

デスクトップは、画面がないと起動したことが
分かりません。画面が必要なのです。

花瓶は、瓶と水両方がないと花瓶と呼べません。
両方がないものは、ただのフラワーポットです。花瓶とは呼べません。
置いてあるだけです。

ノートパソコンは、キーボードがあって初めて
役割を“理解”します。

マウスだけのパソコン？それも悪くないですが
キーボードがないとやはり使いにくいのでは
ないでしょうか。

パソコンが最大限性能を発揮するには、
キーボードが必要ですね。

これは無論、人間がキーで操作するからであって
直接つなぐ機能を持てば、また別なわけです。

話を戻します。


物事の起点になるのは、大抵一個の始点に過ぎません。
いわゆる、スタートラインを切らないとスタートすらできない、
という状況です。

電源ボタンを押さずにパソコンが起動しますか？
しませんよね？

最初の、一個の起点がないと起動しないわけです。

そういう意味では、人間は常に最小ベクトルで
考えるように出来ていますし、

物事の始まりはすべて最小ベクトルです。

そういう意味で、一個のモチーフ（象徴）に
集約される、というのがこの文章のメインでもあります。


【この武器はお前の命だ】

スターウォーズのオビ＝ワン・ケノービの
有名なセリフですね。

スターウォーズは名言が多いので
その中のひとつ、とも言えますが。

“正義”のヒーロー、ジェダイの武器は
「ライトセーバー」です。

レーザーの剣ですね。
聞いたことがある人も多いのではないですか？（笑）

なんでも切れて、レーザー光線も跳ね返せます。
使い手の技術に依存することは多いですが、

「守るだけ」の武器としてはいたって優秀な武器です。

監督のジョージ・ルーカスが黒沢映画好きだったことも
あって、

スターウォーズの「己の武器」観には
日本の侍的な要素が大変多く含まれています。

もちろん、侍が刀をどう扱っていたのかは
分かりませんが、

一応通説では侍にとって刀は命、ですよね？

そこからきていると思いますが、
「求道者にとって身につける武器は、命」
なのです。

そういう意味で、「この武器はお前の命だ」は
いろんな意味が含まれています。

もっとも、今回取り扱いたかったのは
ここではなく、さらに根本的な問題で、

「己の武器」は
自分の最小ベクトルである、もしくは近い、
ということです。

言っている意味が分かりますか？
自分の為すことの最小ベクトルは、

いつも身につけているものにある、
ということです。

例えば、ネットで仕事をする人なら
パソコンは必須ですし

大工さんは、作業着が必須でしょう。
まぁ、そうでない場合もありますが。

青果店の店主にとっては、
店が命なわけですし

漁師にとっては、
船が命でしょう。

もちろん、そうでない場合もありますが。

重要なのは、

「いつも身につけている大事なものは、最小ベクトルであり起点となる」
ということです。

この最小ベクトルとなるもの、起点となるものの
最大の特徴は、

考える際にも考えの起点になる、
ということです。

自分のトレードマークとして、
なにか考えの目印にしているものはありませんか？

何か考えの起点になるもの。ありませんか？

ありますよね？何か一つは、いつも目に入ってるはずです。

自分のモチベーションになるもの、
これが最小ベクトルであり、起点です。

（セリフで言うと、「この武器はお前の命だ」です）


何かを考える時、最小ベクトルを起点に、
という考え方は非常に重要になってきます。

特に、物事はどんな場合も最小ベクトルを
経由します。

始まりがない物事は存在しません。

終わりのない物事は、始まりが存在しません。

じゃぁ、何かというと
すべてのことには始まりがあるのです。

それが、最小ベクトルであり起点なのです。


今回は、自分で起点を作る方法をお伝えしました。
特に、最小ベクトルを意識することで

物事のなりたち、ひいては
物事のでき方、仕組み、メカニズムまで解明する方法です。

なんでもそうですが、ほとんどすべての物事には
起点が存在します。

その中で、考えの基軸になるものは
身近なところにあります。

身近なものを考えの起点、
と捉えることで

より、スムーズに自分の世界が
描けることと思います。


＊この文章はサークルで載せさせていただきました～

サークル：フォースの学び（ＵＲＬは載せません）