Nicotto Town


ふぉーすがともにあらんことを、あなたにも。


三角交易

三角交易とは、

大航海時代に特に顕著になった
交易方法のことをいいます。

例えば、ポルトガル近辺の地図を
持ってきてくれればわかると思いますが、

大航海時代のポルトガル領は
リスボン、マディラ、セウタの3港です。

もちろん、オポルトなどもありますが
ここでは三角交易の説明なので
代表的なリスボン、マディラ、セウタの
三角ということにしておきます。

3つの港を巡回して行われるのが
三角交易で、
一番利益が出やすく使いやすい
とされています。

(大航海時代Ⅳをプレイ済みの方は
お気づきでしょう)

まず、三角交易で重要なのは
地図の上から三角を切り取ったため
三角交易だ、という話です。

つまり、概念からの話なのですが
地球の球体をイメージしてください。

地球儀だとより分かりやすいと思います。

リスボン近辺の地図を持ってきてください。
マディラ、セウタがちょうど視点の真ん中にくると
ちょうどいいでしょう。

この3港で、三角交易をするとします。

見ていただくと分かると思いますが、
三角交易の概念上重要なのは

適当に3港を選んで交易しているのではなく、
地図上から三角形を切り取っただけだ、
というのがお分かりいただけると思います。

つまり、地図を介せば分かる話ですが
3つを選んで交易しているのではなく、

3つの港(頂点)を選んで
地図上から三角形を切り取っただけだ
ということです。

つまり、この三角形をひとつの交易圏と
考えた場合に
この三角形がスマートであればあるほど
より儲かって安全な交易路だ、
ということです。

(例えば変に歪んでいたり縦長に延びていたりしたら
三角交易路としては不向きだということ)

正三角形に近ければいいか、
といったらそうではありません。

地球の地形からして
正三角形ではきれいに海を挟んで
航路は取れないからです。

大航海時代の話ですので
三角形が大きすぎても
距離が出過ぎて交易できないですし、

三角形が狭すぎても
今度は地理的な距離利益が発生しないので
あまり船で大げさに大量の交易品を運ぶには
不向きです。

街の距離が適度に離れていると
利益が出やすいのは、

単純に足を伸ばさないと買えないものである、
ということで

希少価値が高いからです。

希少価値の高いものは
より高値で取引され、
利益もいいものです。

上記の理由で
三角交易路の三角形は
スマートな形(適当な形、大きさ)であるほうが
利益が出やすく安定した交易路だと
言えると思います。

もちろん、四角でもいいのですが
四角形にすると廻るのに時間がかかって
交易路としてはあまりスマートではありません。

片道15日~2か月が普通の帆船交易では
大きすぎる航路の取りすぎは

沈没や難破という形になって返ってきます。

つまり、安全に交易するなら
地球上の陸地のつなぎかたとしても

海を挟んだ三角形が一番都合がいい、
ということです。

もちろん、地図上から三角形を切り取った形、
というのはこういうことで

たまたま港・街の事情や
地理的な距離で三角形になったわけではなく、

地図から三角形を切り取るのが
地理的に一番都合がいいからなのです。

これは、単純に
地球上の地形が
南極を下にして見た場合に
だいたい逆三角形の形になって
存在していることからも分かります。

(どういう理由かは分かりませんが
地殻変動や陸地移動の関係
あるいは火山活動などの理由で

大陸は大きく見ると北極を上に
逆三角形の形になっているのです)

まぁ、確かに大航海時代は
ヨーロッパの時代なので
ヨーロッパだけは逆三角形に見えない、
という話でも納得できないわけではありませんが、

少なくとも白人圏だった
ポルトガル-イタリア-ギリシャ(アテネ)-
ロシア(モスクワ)-スウェーデン-ノルウェーーイギリスとつないでいくと
割ときれいに逆三角形になると思います。

まぁ、こぎつけでしかありませんが。

何が言いたいのかと言えば、
地球上の地形は
割と北極を上に逆三角形を形作ることが多くて、

北極を上に三角形は
どうも地殻変動の関係上
あまりできにくい、

ということが言えるのかもしれない、
ということです。

まぁ、単純に磁力の関係かもしれませんが。

どちらにしろ、
地図上から三角形を切り取った形は
地理的に結びやすい、
ということは地理的にはっきりしている、
ということです。

地図上から三角形は
割と切り取りやすい、ということですね。

切り取りやすい、ということは
形的にもスマートなので

その上を結ぶ航路としても
割と結びやすい、ということです。

地理的に結びやすい、ということは
航路として使える、ということなので

結果的に三角交易・航路は
地理的にすごく合理的な航路だと
いうことがお分かりいただけたと
思います。

もちろん、四角も切り取れるのですが
四角は航路の関係であまり合理的ではない、
と書きましたし

五角形以上は寄港地が多すぎて
航路としては不合理です。

なので三角交易は
交易の都合上(利益や運ぶ交易品)からも
地理的要因からも合理的なものであって、

決して古代人の思いつきで
三角交易は発明されたわけではない、
ということです。

つまり、古代人の思いつきも
地理的観点や合理的な観点から
ちゃんと設定された方法論だ、
ということも言えてしまう、ということです。

もちろん、地理的に合理的なら
交易などの経済的観点からも
合理的だということです。

もっとも、合理的でないと
交易路とも昔の知恵だとも言えないわけ
ですので、

最終的に三角交易路の合理性を証明しただけだ、
ということです。

四角や五角形は交易路として不合理だと
書きましたし、

地図上の地形の観点から
四角形や五角形を取るのは
もっと広い範囲を作図しないといけないのです。

そういう意味で、
長距離を割と瞬時に結べる輸送方法があれば
別ですが、

ある程度コストも時間もかかる輸送のパラダイムでは
三角形か、大きくても四角形が
航路としては合理的だ、ということです。

地球上の地形で
五角形を取ろうとすると、

ほとんど地球規模の交易路になってしまいます。
そのような航路は大航海時代の帆船で結ぶには
ちょっと不合理ですし

ほどよい大きさでないと
航海日数の関係から結べないことは
先に書いた通りです。

なので、地球儀が球体であることを
前提とした上で

その地図から切り取りやすいのは
やはり三角形かそれを包摂する
四角形だということになります。

なので、三角交易路は非常に合理的な
方法だったと言えるのです。

もちろん、古代人の知恵と好奇心の
結晶だったと言えます。

航路を大きくすれば儲かるわけでは
ありませんが、

合理的な航路の取り方は
無駄を省きコストもかからない方法となります。

なので、大きな規模のことを考えるときは
それを組み立てる論理の解明は不可欠なわけです。

もちろん、それは先に発明されたものなら
ちゃんと元のセオリーはあるわけで

それを証明するのはいたって簡単な話なのですが。

世界は広し、といえど
組み立て方さえ知っていれば
その仕組みはわりと解き明かしやすい、
ということですね。

もちろん、その仕組みを
私たちの使いやすいように
合理化して扱いやすくするのが
人間の技術たるものだと思いますが。



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2014/03/02 21:36
まぁ、公開しなきゃもったいない、ですから
半分公開用で半分メモ代わりだったりしますね

みんなに向けて書いているように見える内容でも、
結構メモ代わりだったりします。

もちろん、そのときの書いた動機が
メモ代わりなのであって、

それを共有できたら便利だな~
という発想でしょうね^^;
アバター
2014/03/02 21:10
こんな感じに人に説明する形にノートにしておくと数年後の自分が読んだときに理かいできる資料になり得ます^^
案外みんなそうかもしれませんが、私がブログにかいてあるウンチクは、情報提供のようにみえて、けっきょくのところ、創作ノートだったりします。alfonceさんも同じかな?




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