大航海時代サークルまとめ(交易方法)
- カテゴリ:その他
- 2014/04/15 17:05:26
基本的に複数の港で買い付けたものをまとめて売ろうとすると
損が出ます。
理由は、相場の軸が2つ、3つになってしまうためで
上下する相場の軸が3つもあると
なかなか揃いません
ということは、まとめて売ったものでも
フルに利益がでることは少ないのです。
ネーデルラント―東南アジア間 など
そこまで遠くの港なら別ですが
基本的にひとつの海域内だと
まとめて買っても相場の軸が複数できてしまいますので
やはり損になりやすいです。
もっとも、穀物と工芸品など
価格や利幅に差があるものを組み合わせれば
確かに影響は受けにくいかもしれませんが、
基本的にこの理論の筋でいくと
複数の港で仕入れたものをまとめて売るのは
効率が悪いといえます。
なぜなら、相場の軸が3つも4つもできるから、であり
必ずある一定の距離では相場の連動が発生します。
(ネーデルラント-東南アジア間のように距離があっても
必ず前例船というものはいるもので
買い付けるものも似通ってくるため
基本的に距離には関係なくこの影響を受ける)
となると、相場が揃って112%↗ のような
好条件が揃うことは不可能であり、
やはり基本的に売り買いをするなら
ある港に行ったら売り買いし、
ある港に行ったらまた売り買いし、
のようなそういう基本に立ち戻った交易が
一番損害が少ないものとなります。
ただ、オランダ東インド会社が採ったような
複数の場所を結ぶ多角交易のような考え方では
拠点となる港を複数設定し
かといって、その中心の拠点となる港も
一個設定し
そこに物資などを集約することによって
交易が成り立ちます。
つまり、拠点港-中心拠点港のような航路が
基本の航路になるわけで、
ここでも一度物資を集約するのなら
拠点港A-中心港Bのような航路が
必ずひとつの航路として設定されます。
つまり、そこでも売買や買い付けが行われるわけで
基本的に交易品を持ち越したりまとめて複数の港で
買い付けといったようなことはしません。
オランダ東インド会社の例でもそうなのですから、
複数の港で買い付けたものをひとつの港でまとめて売るのは
効率が悪いといえます。
というか、基本的に船の設定は
航路(距離)×積載量で行われるので
余分なものや要らないものを積む余裕はありません。
なのでA-B間交易が一番効率がいいのでしょう。
基本的に交易品の持越しや要らないものを積むと
損がでます。
積載量は速度にも影響しますし
航海にリスクは付き物です。
できるだけ最小限の積荷で航行するのが
一番危険の少ない方法ですし、
交易品の持ち越しは
次の積荷スペースを圧縮するため
結局は重量が増すだけで
航海のリスクを増やすだけになってしまいます。
(オランダ船がナツメグなどの香辛料を
持ち越して本国の持ち帰り品にしたのは
言うまでもありません。
それはバカみたいな値段が付くからで
本来煩悩に基づく行動だったといえます。
基本的に交易品の持ち越しは
よほど高価な買い取り価格や時代の寵児でもない限り
積荷スペースの増大と航路のリスクを増すだけですので
東南アジア-ヨーロッパ本国のような
ちゃんとした航路があるならまだしも
あちらこちらで買い付けたものを
まとめて持って帰るのはいささか効率が悪いといえます。
(ちなみに、オランダ東インド会社のような例は
ちゃんとバタヴィア(ジャカルタ)で集積してから
本国へいろいろな品を持ち帰ったので
単純な見方をするとバタヴィア-アムステルダムといった
A-B間航路がちゃんと成り立っていたわけです。
つまり、交易品の積み増しや品数を増やすことをしなければ
いいわけで、
途中で補給しても別に航路に影響はありません。
(ネーデルラントのケープのような)
まとめると、
交易品の積み増しや持ち越し、
複数の港で買い付けといったようなことをすると
根本的に効率が悪く、
基本に立ち戻るなら
A-B間航路や拠点港交易の利用が
一番効率がいいわけです。
もっとも、その場合は拠点港にちゃんと倉庫がありますし
会社や商館もあってその管理をしているわけです。
ついでにいうとオランダ東インド会社は
そういった一括管理を行っていたわけで、
やったことは占領と略奪でしたが
そういう多角交易という意味では
歴史に意味のあるものを残した会社といえます。
こういう例に挙げられないものは
いくつか歴史にありますが、
交易は基本的にある法則に則ったものだと
いえます。
もちろん、それは利益の享受追求のための
ものでもあるし、
買い付け、売り買いの法則などは
まさに経済的理由から失敗のできないものも
多いです。
今日では私たちはゲームという
実験のしやすい箇体を持っているわけですが、
交易の法則性というものは枚挙に暇がありません。
その中でも、A-B間交易、拠点港交易、
地域間エリア交易など
今日でもASEANやTPPなど
ニュースにでてくるような概念は山ほどあります。
もちろん、それらはただ一国の利益享受のための
法則性かもしれないし、
ASEANのように将来的には多国が利益を
享受できる方法かもしれません。
ただ、一国の利益享受の方法としては
変わりがなく、
やはりそういう意味では会社の利益享受としての
方法よりも
個人の船主と事業主が同一の
やはりそういった個人的な方法で
行われるべき、です。
大国が利益享受に走ると
やはりそういった競争概念のもとでは
多国が利益を享受できるほど
うまくは機能しない、ということですね。
もっとも、もともとが一個の箇体の利益享受のための
方法ですので、
明らかに他の者を潤さないのは
明らかでしょう。
そういう意味で、あくまでこれはひとつの
交易方法なのです。