Nicotto Town



 

目が覚めたら牢獄の中だった。辺りは暗くてよく見えないが自分の他に人がいるようだ。
男子は自分を合わせて三人、女子は二人の計五人。皆倒れている。
他の人を起こしに行こうとすると足が動かない。足を見てみると足枷がついていた。
足枷をどうにかとれないかと衝撃を与えてみるがとれそうもない。足枷は鎖に繋...

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「目を覚ましたのね」女の人の声が響く、慌てて身体を起こすと目の前に綺麗な女の人がいた。
「貴方は?」成人がそう訊ねると女の人は遠くを見ながら答えた。「朱美よ」
途端自分と成人の口に人差し指を開けて成人の後ろにある扉を見やった。
そして「私たちは囚われたの。何れ死んでしまうかもしれないけど」と口...

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起きると成人は既にセーラー服を着ていた。リエドの鏡の前に立ってポーズを取っている。
「何やってるの」リエドが不機嫌な顔して聞くと、成人はリエドに近づいてきて再びポーズを取った。
「今まで学校は?」あまりのご機嫌の良さにリエドは着替えながら訊ねた。
成人はポーズを決めたまま、「行ったことないです...

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西洋風の豪邸の夜ご飯は成人の作った質素なモノだった。
「こんなものしか作れないの?まあいいわ」リエドはそう言って料理を口に運んだ。
先程病院で全身を包帯で包まれたリエドは、自分の不格好さを見て成人に冷たくあたっていた。
当の成人も指をくっつけるのに一時間も時間を要した。そんなこんなで現在九時の...

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学校を終え、帰り道。「さすがだぜえ、お前の天才っぷりは」
読書をしながら帰るリエドに話しかけているのはリエドの影だった。
「当たり前でしょう」既に陽は落ち、辺りは暗い。「今日こそ悪魔を召喚しないと」
その言葉に影は爆笑した。「あはははは!こいつまだ言ってやんのかよお」
リエドは影...

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