勧酒
- カテゴリ:小説/詩
- 2010/11/29 21:55:59
勸君金屈卮
滿酌不須辭
花發多風雨
人生足別離
わりと多くの人が一度は見た事があるかもしれない、于武陵の『勧酒』。
僕の好きな漢詩の一つだ。
井伏鱒二の訳で知ってる人も居るかもしれない。
最後の行を「さよならだけが人生だ」と訳したセンスがうらやましい。
そういう風に漢文が読めたらきっと楽しいだろうなぁ、と思う。
気になる人はちょっと検索すればすぐに出て来るんじゃないかなぁ?
この中で出て来る「金屈卮」。
文字を見ると金の屈した(曲がった)「卮」になる。
「卮」の字は普段はまぁ、あんまり使わない字だよねぇ……。
僕は真っ先に「クチナシ(梔子)」が思い浮かんだけれど、あれは木偏がつく。
調べてみたら訓読みだと「さかずき」になるらしい。漢和辞書ありがとう。
つまり、金の取っ手付き杯だ。
コップみたいなものか、優勝杯みたいなものなのか、どっちかまではちょっと調べてないけど、まぁ、そんな感じ。
検証しちゃないけど、ちらっと見かけた話では相当に豪華な杯らしい。
一説には数升も入ってしまうようなサイズらしい。一升は1.8Lだから、相当な大きさだよね。力士が優勝の時とかに受ける杯みたいなサイズかもしれない。しかも金色。まぁ、派手っていうか、すごい。なかなか剛毅な別れのシーンになる。
僕が勝手に想像する金屈卮のイメージは金欄手だ。
出来れば形サイズは正倉院の瑠璃杯で。
本物の金屈卮が出てきたら、飲み終わる前に酔い潰れちゃいそうだしね。
本当の白文だと多分読めないしねぇ…earendilさんの和歌の方が僕は凄いと思うけどなぁ。
もっと勉強しなければ(汗)
漢詩などは 論語で目にするくらいでした
漢字も難しくて(笑)