1.早起き鳥は石を捕まえる
- カテゴリ:自作小説
- 2023/04/01 22:46:23
【注意喚起】
この作品は実際にあった出来事をモチーフに、知人をモデルにしていますが、フィクションとして脚色・創作を絡めています。この作品に出てくる出来事や登場人物は、僕が役割に応じて創り出したものであり、現実の出来事や人物とは必ずしも一致しないことをご了承ください。
また、この作品は出来事の善悪、可否、価値観を提示するものではありません。あくまでフィクションとしての創作であり、読者の判断や解釈においてはご自身の価値観や思考が反映されることを理解してください。
最後に、この作品の結末に対して後味が悪いと感じる可能性があり、ハッピーエンドを望む方にはお勧め出来ません。もし作品を読んで不愉快になられた場合でも、僕は責任を負えませんのでご了承ください。
ざっくり言うとコミュニケーションに失敗する話です。
以上、ご理解とご協力をお願いいたします。
◇◇◇
前日の夜から空を覆った鈍雲からはこんこんと雪が降り、輝石の館の薔薇園もいずれが白薔薇か、あるいは白雪か、さながら「手折れば見分けが付くだろうか」と早朝の光景を詠ったかの句のようにこんもりと覆われ、物憂い白鳥の溜息すらも厚い綿帽子に吸い込まれて消えてしまいそうな景色。
まだ地平には有明けの月が病的なまでに白々とした顔を見せる早朝。
自室の柔い絹と滑らかな天鵞絨、そして微睡みのように軽く柔らかな羽毛布団に麗身を沈めていたマダム・ネージュの眠りを覚ましたのは、控えめなノックの音だった。
陶磁器の如き頬に薄青い影を落す睫毛を数度しばたかせ、マダム・ネージュは枕元の撥条時計の針を見る。
(こんな時間に何事かしら……)
水晶ゴーレムのあの慎ましやかな心地よいノックの音とは違う。
コツリ、コツリと。
どこか遠慮がちというか、戸惑いつつ叩くような拙い音。
それが窓から聞こえることに気付き、マダムはしゅるりと衣擦れの音を立てて上体を起こす。雪色の髪がはらりとほつれて、首筋から背へと流れ落ちた。
ノックは続いている。
「お待ちなさい。今、参りますわ」
貝殻のように白い足をスリッパに差し入れ、椅子の背から取ったケープを軽くは折って床に降りる。足裏からひんやりと伝わってくる冷気に細やかな肩を竦めながら窓辺に近寄り、カーテンの紐をそっと引き、そして、目を丸くした。
「貴方……」
「ご無沙汰してます」
丁寧で穏やかな、しかし熱の無い声。
雪の上に点々と続く足跡は青く窪み、雪鈴草の顔を見せる。
明け方の夜の切れ端のような目は青く暗い。
「アウイン……随分と忙しないモーニングコールですこと」
呆れ混じりの微笑に、名を呼ばれた宝石は静謐に笑んだ。
期待o(^-^)o ワクワクッ
帰って早々寝起きどっきりする、相変わらずちょっと非常識なアウインです。
最後までと言うか…うーん、途中で既にそうなるかも?( ̄ヘ ̄)ウーン
コミュニケートに失敗するので、途中で揉めて、解決出来ないで終わるので。
まだ第一話なんですね?
最後まで読むと後味悪い可能性があるんですね(。´・ω・)?
ともあれ アウインおかえりなさーい(*´▽`*)