Nicotto Town


つれづれ、ひねもす


パープルとバイオレット

うーん、資料をもう一度見直そうとしたんだけどみつからないや。
ってことで、僕の頼りない記憶を元に書くことにしたよ。
あんまり信じないように。

まず、「パープルは紅紫系で、バイオレットは青紫系」っていうつばきさんの言葉。
はい、正解ですw
と言う事で終了!


……やっぱ流石にまずいかな、これは。
もうちょっと真面目にやりましょう。

バイオレットはビオラ(菫)からくるスミレ色系の青から派生した紫だね。
青色寄りの紫って事かな。
バイオレットがいつからバイオレットとして認識されたのかって話になって来ると、この辺は青色との関わりもあってちょっと難しくなるんだけどねぇ…。
フランス王家の紋章に出て来る「王家の青(ロイヤルブルー)」も、実はスミレ色だったんじゃないかって話もあるし。
まぁ比較的紫の中じゃ若い色になるかな。うん。
最近でこそおしゃれ色扱いだけど、昔は青の地位は低めだったし、そもそも青って概念が今の青になったのも最近の話だしなぁ……と、この辺はまた別の機会に。

じゃあ、パープルはっていうと…うーん、これは貝紫なんだよね。
貝紫って言われてもピンと来ないだろうから、例を挙げるとね、ギリシャとかローマのトーガって服に入る紫の帯、あれが貝紫です。
別名【王者の紫】。
アッキ貝だったかな。何か巻貝があってね?
その巻貝の肝みたいな所から取れる分泌液に布に浸して、さらにこれを天日で乾かすと紫色に染まる。これが「貝紫」。
1g分、この染料を取るのに確か貝が2000個ぐらい必要なんじゃ無かったかなぁ…とんだぜいたく品だよね。何でもこれの取れるフェニキアの海底には、アッキ貝の殻が貝塚みたいにぐわーっと積み重なってるそうな。
まぁ、贅沢品ってのは往々にして権力に結び付くもんでして、一般庶民は当然手出しできない禁色で、まぁヨーロッパでは一種憧れの色見たいな感じの扱いだったそうだよ。
アレクサンドロス大王は確かこの紫で船の帆を染めて権力を誇示したとか…うろ覚えだから自信ないけど確かそんな話もあったはず。
まぁ、この貝紫、帝王紫は後々原料の貝の乱獲でどんどん作れなくなってね。
その後もこの帝王紫の再現に時の権力者は情熱を傾けたとか何とか。

「Boen in purple」と言えば高貴な身分の生まれ。
今でも権力とか、高貴なってイメージがついてくるパープルのお話。

まぁ、こんな感じかな。
ちょっときちんと調べてないから内容薄めだけどね。

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2010/12/24 19:17
>つばきさん
大丈夫、僕は関東だけど桑名正博は分かるからw
ん? 年代のせい? いやいや、気にしない。
というか、和訳しちゃうなんて酷い事止めてあげてーw
イメージが大変な事にw

うんうん、赤の話も面白いよねぇ。
朱色は高価なのもそうだし、神聖な色、赤=美しい、なんて概念がなんたらかんたら。
官位十二階懐かしいなぁ…あれは確か紫草染めじゃなかったっけ。
あの色の階級は仏教の階位に倣ったんだったかな…。

先生と言うより詐欺師の類だけどね。
うん、まぁ楽しんでもらえたなら何よりです。
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2010/12/24 08:17
おぉ、わざわざ取り上げて頂いてありがとう御座います。
「セクシャルバイオレットNo.1」は「性的すみれ色その1」なんですね。
って関西以外じゃ桑名正博って忘れられた過去のヒトなのかしら?w

贅沢品が権力に結びつくというのが良く分かります。
神社の鳥居などの朱色も当時高価で貴重な色だったと聞いた事があります。
また宗教や政治の権力者も大抵赤みがかった紫ですよね。聖徳太子の冠位十二階の色の順位とかわかりやすいなーとふと思い出したり。
歴史と地理は密接に結びついてるということですね。

先生、なんか凄く勉強になりました。



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