Nicotto Town


つれづれ、ひねもす


▽青の話―高貴なる青(1)

藍色から緑まで青の幅は広い。
投影されるイメージも様々だし、同じ「空色」でも日本の空色と中東のアズールじゃ色が違う。
とかく、青は難しい色だ。

なんで、大雑把に二つテーマを引っ張り出す事にしました。
題して高貴な青庶民の青
「この話はー?」とかあったらどうぞコメントで。
僕の能力で追い付きそうならまた書きますー。

って事で今回は高貴な青について。

キリスト教における聖母マリアの色と言えば、青を連想される方多いんじゃなかろうか?
実際、宗教画では聖母マリアは赤いチュニックと青いマントってのが一種のお約束になってる。
僕はカルロ・ドルチの「悲しみの聖母」とか好きだねぇ。
国立西洋美術館の常設展にあるから、いつでも行けば見る事が出来ると思う。

脱線したから話を戻すけど、じゃあなんでマリアがこんな風な姿になったかって言うと、どうも起源は古代エジプトの女神像らしい。
僕の参照した本ではムトだと書いてあった。
何でも子供を抱いて、赤い服に青いマントの姿であらわされるとか。
まぁ、キリスト教が他宗教から儀礼を拝借してくるのは珍しい話でもないし、多分これもそれなりの根拠あってのことだろう。
ちなみにこの聖母の衣の色はラピスラズリを使った絵具で出来ていて、これがヨーロッパでは産出できない上に、非常に色が美しいからとても高価だったんだそうな。
色名、ウルトラマリン。
文字通り、『海を越えて』中東方面からもたらされた青って事だね。
ちなみにラピスラズリもラピス(石)・ラズリ(青)というペルシア語。
ラズリはラズール、或いはフランス語ならアズール。つまり空色。
中東の抜けるようなあの青空の色の石なんだねぇ。

ちなみに高すぎて使えない人は代わりにアズライト(藍銅鉱)を使ってた。わりと有名な話かなぁ…僕はアズライトも十分綺麗だと思うけど。
ま、貴重さ加減が足りなかったんだろう。

ついでに言うと、このラピスラズリの青……日本語だと瑠璃、になるのかな? は、日本画においても珍重されてる。
有名どころだと尾形光琳の燕子花図屏風なんかに使われてるんじゃなかったかな。
そう考えるとあれ、当時でも結構贅沢な絵だった事が分かる。
もちろん描かせたパトロンの財力、権力誇示にはぴったりだねぇ。

も一つ余談。
顔料ってまぁ、岩絵の具なんだけど、つまり元になる石をすりつぶして作る訳だよね。
なので、どれぐらい擂り潰すかで粒子の細かさとか、色の濃さが変化しちゃうんだねぇこれが。
あまり粒子が粗いと絵具として使い難いし、かと言って擂り潰し続けると実は色が薄くなる。
折角のアズライトブルーが浅葱色レベル変わっちゃうんだねぇ。
これって結構悩ましい話じゃないのかなぁ。
使いやすくすると、高ーい顔料の価値が減る、っていうねw

と、ここまで書いて千文字を超えてますな;
うーん、読みやすさ大事だと思うんだけどまだロイヤルブルーとかブルーブラッドとか書いてないんだけど。

ほっといて先進みます?
それとも気になります?

その辺も宜しければコメントにてご一報を。
あ、長いー! って話もあればどうぞお願いします。1000文字でもやっぱ分量多いかなぁ?;

アバター
2011/01/25 21:25
知り合いに誤字・誤変換・誤爆の三誤を極めた方が居ますw
僕も気を付けてるんだけどなぁ…;
アバター
2011/01/25 18:31
誤字脱字の達人です~(^ー^;)  すんませんww

いつもありがとう❤
今日は日頃の感謝をこめて歌のお届けです(o^―^o)
http://www.youtube.com/watch?v=cfk55kfCPu4&feature=related
アバター
2011/01/24 20:52
>さーさーなーみーさーん!
ぎゃー! 修正してあげ直したはずが消えてるー!
ってことで、改めましてコメントどうもですorz

えぇっとですね。
単純に僕の興味ある事を書くと誰もついてきてくれなくなりそうだなーって書いてたんですよ。
えぇ。ほんとにそれだけだったんですけど誤字があってね…orz

いやはや、失礼しました。
ちなみに僕が好きなのはスワンプマンとか、哲学的ゾンビとか、小理屈っぽい話です。
あ、ひかないで! 逃げないでー!
アバター
2011/01/23 23:05
>うさぎりんごさん
あ、コメントありがとうございます。
絵画関係の話は残念ながら今回ぐらいになりそうですが…それなりに楽しんでいただけたなら何よりです。
講義ってほど大した中身はないですが、もう少し続けるつもりです。
アバター
2011/01/23 22:45
>月猫さん
自慢が長いって……w や、時間ですよね。大丈夫、通じます。
まぁ、じゃあちまちまUPするように心がけますかねぇ。
ラピスラズリは今は結構お守りとして出回っているみたいだねぇ。

……本物? って突っ込みはあの場合ありなのかなぁ。
アバター
2011/01/23 22:23
>bbさん
セルリアンブルーですか。
たしか19世紀だったかなぁ。
所謂合成染料が台頭してきた時代、錫酸コバルトを焼成して作った青がセルリアンブルーですね。
高価なラピスラズリによるウルトラマリンに代わる青として隆盛したんじゃなかったっけか。
ちなみに語源はラテン語のcaeruleus(青い)だったはず?

ロイヤルブルーはまた次回にw
アバター
2011/01/23 22:20
>音さん
サラッと読めたならありがたいんですけどねぇ。
って最後のコメントが何気に厳しいw
じゃあ、まぁのらりと参りますかねぇ……。
アバター
2011/01/23 21:53
こんばんは。
絵画関係のお話とか好きなので
長くてもへっちゃらです。
興味津々ですので、講義の続きお願いします~。
アバター
2011/01/23 21:27
日曜日だと読めるけど平日は立ち止まる自慢が短いの・・・・o(;△;)o ウルウル・・・
でもお話は聞きたいからちょこっとづつ毎日で(o^―^o)

らぴすらずり・・・お守りの色ですよね❤
アバター
2011/01/23 20:39
長くてもさらさらっと読めます^^
きっと興味深いからですね!
藍色さんがご自分の気になるお話を書いてくれているのがいいのだと思います♪
アバター
2011/01/23 15:11
気になります(笑)

ロイヤルブルー
セルリアンブルー
他にも いろいろありますね
和名と一致させるのは難しいでしょうが
それとなく触れることが出来れば
なおさら嬉しいですね^^
アバター
2011/01/23 15:00
1000文字でもすらっと読めちゃいます。

気になりますから余談もいっぱい書いて
のろのろと進んでくれることを希望。

更新はのろのろじゃなくてオッケ~です♪



Copyright © 2024 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.