Nicotto Town


つれづれ、ひねもす


▽青の話―高貴なる青(3)


はいはい、最終回です。
今回は王家の青ってことで、フランス王家の紋章です。

……あ、ピンとこないですか。
えーっとですね、青地に百合の花(Fleur-de-lis)の奴です。

……まだピンとこない。
百合の花って言っても、なんかこう剣にちょいちょいっと葉っぱが生えたような模様なんですよ。
それの金色の奴が青地に書いてあるんですな。
有名どこだと、リゴー・イヤサントの描いたルイ14世の肖像画なんかこれつけてますよ。
絵は多分ググれば出てきます。有名だし。
あれです、アレ。

この紋章を最初に採用したのがメロヴィング朝のクロヴィス一世なんだけど…ま、細かい話はどうでも良いよねぇ(マテ
まぁ、かくして青地に金の(まぁ技術的には黄色の)紋章の誕生とあい成ったのでした。
めでたしめでたし。

と、言うにはちょっと気になる事がある。

何でかっていうとこの時代の青ってあんまり色の地位が高くないんだよねぇ、これが。
青ってどちらかって言うと庶民カラーのイメージがあったんだね。
この辺はまた別ので詳しく話すけど、色の階級から言うと赤とか紫こそ王侯貴族の色って感じでね。ここで青をチョイスっていうのはちと不自然な気がするんだよねぇ。
それともう一つ。
紋章として採用されたフルール・ド・リス…要は百合の花の紋章だけど、最初見た時僕は思った。

「いや、百合の花の面影ないし(ビシッと誰へともなく突っ込み)」

まぁ、元はアイリスらしいんだよ、Byウィキペディア。
まぁ紋章の起源自体は結構古いし、いろんなところで見られる紋章なんだけどね。
メソポタミアとか、エジプト、ガリア、ペルシャのササーン朝…確か日本にもあったはず。うろ覚えだけどねぇ。
あんまり信用しないでください。

閑話休題。
何故、メロヴィング朝がわざわざ青と百合の花を紋章として選んだのか。
その理由ってのを考えると、やっぱりキリスト教が絡んでくるんじゃないかなぁと思うのですよ。
単純かもだけどね。
青に百合、両方とも聖母マリアのシンボルだしね。
丁度クロヴィスがキリスト教に改宗した時期だし。後々フランスはキリスト教の王国の盟主、みたいな路線で動く時期もあるし……王権神授説の補強ってとこかなぁ。
何て邪推してみたり。

ちなみに一応高級な青色、というか青い布はちゃんとむらなく綺麗に染められてて、安い青と一応一線を隔してたそうです。
むらがどうのーってのはまぁ、例によってまた今度。

……余談だけど、この王家の青。
一部の絵画じゃあ紫(スミレ色)だったらしくって、本当に今の感覚の青と一致してるかどうかは微妙って説もあったり、ね……。

アバター
2011/02/06 22:51
>ゆらりんさん
どうもいらっしゃい。
あ、ウィキにもそんなこと書いてあったんですか。流石ウィキ。
もうちょっとだけ青の話続きますので、気が向いたらまたどうぞお越しくださいませw
アバター
2011/02/05 20:52
確かに、王侯貴族のシンボルカラーって、紅とか紫のイメージですよね~。
青を使ったのには(ウィキを見たら)、やっぱり宗教的な意味合いもありそうな気配が…。
あまり詳しいジャンルでは無い分、逆に興味をそそられます^^
アバター
2011/02/05 13:33
>うさぎりんごさん
あぁ、ダビンチコードも聖母の話に色々絡んでましたよね。
紋章の話して良いんでしょうか?w
殆ど受け売りですが、それでも良ければネタ切れになった辺りで。
アバター
2011/02/05 10:34
こんにちは。
メロヴィング朝、聖母マリア・・・ダヴィンチ・コードを思い出しました。
うんちく話大好きですので、紋章のお話も機会があればお願いします。
アバター
2011/02/05 09:13
>ddさん
やぁ、いらっしゃい。
まぁなかなか意識して見ないよねぇ。
紋章の話は結構面白いし、そうだねぇ…家紋とも似ているようでちょっと違ったりね。
家紋は家所属だけど紋章は結構個人所属みたいなとこがあるしね。

その辺の話、僕にさせると長いよー?ww
アバター
2011/02/05 04:43
ん~知っているような いないような?(笑)
見たことはありますね(笑)
ただ意識して見ていない(笑)

絵画で見る紋章は
比較的 鮮やかに描かれているものが
多く感じます
後の人間が
その時代を強調するためにでしょうか

素朴な疑問が生じました

王族で言う紋章は
日本で言うところの家紋でしょうか



Copyright © 2024 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.