人見知り
- カテゴリ:自作小説
- 2011/04/04 18:11:52
きっとお店を開店したら忙しくなるから、今のうちに、とお散歩を毎日している。
ぱたぱたと動き回るのも楽しいけれど、のんびりと時間を過ごす方が性に合っているのでこういう時間はとても愛おしい。
大きな通りに面していたカフェで、おしゃべりをしている人たちがいた。
同じ趣味の持ち主なのかな。とても話が盛り上がっていて、なんだか楽しそうで、ちょっと羨ましい。
その輪に入ってみたいな、って思うんだけど。
だけど、上手に話す事が出来ないし、私以外の人が皆顔見知りだったらなんだか気まずいし、そもそも話が合わなかったら困るし。
とかとかとか。
色々とぐるぐる考えてしまって。だけど。って言葉が足止めをしてきて、結局こっそりと眺めることしかできない。
おしゃべりは、好き。でも一人でのんびりする時間も、好き。
そのバランスを上手にとれればいいのだけど、どうにもこうにも私は不器用で、
だけど。って、つい口にしてしまう自分がいて。
むむむ。って眉間にしわを寄せていたら
マイペースに、アオイのしたい通りに動けばいいんだよ。
前にソラが言ってくれた言葉を思い出した。
そうだよね。やっぱりマイペースで行こう。