久しぶりのお部屋改装と、ブログ更新です～。
ここのところアオイさんの日記も書いていないなぁ^_^;

題のような、そんな何かを目指して作った部屋です。
一階部分の椅子がランダムに置いてあるのは、迷路のつもりです（笑）
迷路、なんだよ…。
迷路だと言わないと何が何だか分からない感じになってますが。

ゲームはあまりしない私ですが、ＲＰＧだとＦＦ９好きでした。
あと、ＲＰＧではないけどＩＣＯも。
（どちらもひと昔前のゲームだなぁ）
ＦＦ９はビビに泣かされて、ＩＣＯも最後のクライマックスで泣きました。
あれ、私が泣き虫だっていう話になっている…？

――――――
こつんこつんと、革靴の足音だけがこの広い城の中に響き渡っていた。
壁にはまったステンドグラスは淡い光を通し、その美しく描かれた文様の影を紅い絨毯の廊下に落としていた。その豪奢なステンドグラスは作られてから長い時を経ているはずなのにまるで昨日磨かれたかのように艶やかに透き通っている。
ふと思いつき、身を乗り出して回廊から階下を見下ろすと、さきほど迷いに迷った迷路の全体図を観る事が出来た。
迷っている最中は、一生抜け出せないかとか思ったりもしたのだけど。
こうして見ると複雑怪奇に思われた迷路は、中央に配置された緑地に惑わされなければ、いたってシンプルな迷路だった。
あ、取り残した宝箱が二つもある。しまったなぁ、戻ろうかなぁ。
そんな事を思いながら迷路を眺めていると、足元で旅の仲間のマロが、わふん、と先をせかすようにひとつ鳴いた。
そうだった。こんなところで足を止めている場合ではなかった。
この白亜の城にあるという、召喚獣を封印している宝珠を早く手に入れないといけないのだ。
あいつらの手に墜ちてしまう前に、手に入れないといけないのだから。

ステンドグラスの向こう側、淡い光が満ちる世界。
異変の起こり始めた世界で、それでもいつもの生活を繰り返す人々がいる。
世界に脅威が迫っていても、それでもあたりまえの日々を守ろうとする人たちがいる。
ちっぽけな私が、そんな日常を守りたい。そう思う事は傲慢だろうか。
戦うべき相手は巨大で、彼らにも正義はあって。手に余るほどの事象は私をくじけさせたりもするけれど。
それでも、守りたいと願う事は、許されるだろう？

マロに急かされて回廊を進んでいくと、きらりと光るものが目に入った。
宝珠だろうか。
ここで下手に走ったりなんかしてトラップを発動させては、面倒だ。
急く気持ちを抑えてことさらゆっくりと歩を進める。目の前に現れた巨大な水晶は怪しい光を湛えて行く先を遮っていた。
確か、宝珠はこぶし大程度の大きさだったはず。この水晶はどうやら宝珠ではないようだ。
その事に落胆しながら私はそっと、そのなめらかな表面に手を当てた。
回廊はもう行き止まり。先に進むには、この水晶が置かれた横の通路へ入らないといけない。けれど、水晶が邪魔で先に進めないのだ。この巨大な水晶、無理やり動かすにしても私の力ではどうする事も出来ない。
「何か仕掛けを動かせば、この水晶も動くよね、きっと」
そう呟く。けれど、問題はその仕掛けだった。
スイッチのようなものは見当たらないし、何かの鍵のようなものも見当たらない。もしかして取り損ねた宝箱の中に何か、鍵でもあったりするのだろうか。
こういう仕掛けを見破るの、すっごく苦手なのに。

ううう、とうめき声をあげた私の横で、マロがちょいちょい、と燭台を鼻で示した。