偶然の喜び
- カテゴリ:自作小説
- 2011/04/24 15:09:10
先日出会った、路地裏でゲームをしているおじさん達にまた会えないかな。って思って、夕方に同じ道を歩いてみた。
いつもと同じようにまた道に迷ってしまって。辿りけないかも。って途中で不安になったのだけど、微かに響いてきた石たちが触れ合う音のお陰で、またあのおじさんたちに会う事が出来た。
…あれ、もしかしてこれって私が方向音痴ってことかな?
前そんな事を言われて、だけど信用してなかったけど。やっぱりそういうことなのかな?
まあとにかく。
蒼い綺麗な石をもらったお礼に持ってきた焼き菓子を渡したら、おじさんたちは喜んでくれて。良かったなあって思って。
それでね、おじさんたちと、そのまま中庭でお茶を飲みつつお話をしていたの。
そしたら、前にお店にやってきたことのある旅人さんがそこに帰って来たの。
吃驚しちゃった。
旅人さんはサハラさんと言う名前で、おじさん達と同じアパートの一室を借りて、今、この街で暮らしているんだって。
お店に来た時よりも元気そうで、ちょっとほっとした。
ちょっとお話をして、それね、生活が落ち着いたらまたお店に行こうと思ってた。って言ってくれたんだ。
社交辞令かもしれないけれど、凄い嬉しかった。
おじさんたちもお店に興味を持って、今度行こうかな。なんて言ってくれたし。
嬉しいな。