青の話
- カテゴリ:勉強
- 2011/11/16 21:57:35
随分前……震災以降ご無沙汰してたんですが、それ以前に暫くやっていた色の話で、
宿題として残っていた「庶民の青」の話をそろそろ始めようかと思います。
さて、以前お話ししたようロイヤルブルー、或いはブルーブラッド(貴族血統のこと)のように
青は高貴なもののイメージがあった一方で、庶民の色にもまた「青」が登場します。
例えばブルーカラーというと、これは肉体労働者階級のことですね。
アメリカの労働者階級が藍染のジーンズを履いてたから出来た言葉だとか、
いやもっと前から労働者階級は、汚れの目立ち難い藍染めを着ていたんだとか、
諸説あるようだけれ青は下層労働者、或いは農民の色みたいな扱いもされてるようだ。
僕の手元にあった(探したけど今何処だろう;)色関係の本だと、十八世紀あたりのフランスじゃあ
青の布(ペールっていう、いわゆる薄い青)の布が安価でたくさん売れてたって話もある。
風俗画を多く描いたオランダの画家ヤン・スーテンの絵に、偶に薄い青の服を着てる男女が居るけれど、あれくらいの濃さの青だったんだろう。多分。
さらにさらに、時代をさかのぼって古代ヨーロッパ。いわゆるガリア戦記の時代。
ケルトとかは顔に藍で刺青を施す習慣があったから、青は当時のローマ人にとっては晩族の色だったそうだ。
この辺だとまだ高貴な青の印象はない。
一方日本の話にポーンと飛ぶと、浮世絵で見られる町人たちの青い服。
あれは木綿の藍染めの色だ。
「紺屋の白袴(意味はご存じとは思うけど念の為、仕事が忙しすぎて自分まで手が回って無いこと。類似で「医者の不養生」)」なんて言葉もあるけれど、実際当時は紺屋(または紺染め屋)が結構たくさんあったらしい。
和色を見てみると、当時の紺などのバリエーションの豊かさに驚かされる。
聖母マリアの色、あるいは王家の青と呼ばれる青がある一方で広く庶民の間にも広がっていた青。
ちょっと面白いよねぇ。
……ざっくり纏めるとこんな感じだけれど、ご要望があれば「藍色」の話についてもう少し掘り下げます。
あと、あくまで僕は素人で聞きかじりの知識でやってますのであまり信用しないでねw
承りましたw
毎度、音さんらしい、潔いコメントに吹いてしまう…ww
>⊹⊱miwa⊰⊹さん
こんばんは。
紫紺……おそらく十二階位のあたりの話ですかね?
あれは漢の武帝が帝の色として禁色にしたあたりからの引用だったような……。
ちなみに日本でこれにあたるのは天皇を象徴する「黄櫨」ですね。
天皇以外がこれを使うことは長らく禁じられてたそうで。今はどうなんだろう?
日本で高貴な色といえば
紫紺ですね
ここにも青が混じって^^;
自然から得られる色には
限りがあるように見えますが
実際は かなりの数になりますね^^