屋根裏部屋を作ろうと思って、作ってみました。
そういえば、これ書いてなかったなぁ。と。

屋根裏部屋にグランドピアノがあったら吃驚だよ！床が抜けちゃいそうだよ！
という己からのつっこみもありつつ。
頑丈につくれられている家、ってことで。

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窓の外では雪が降り始めていた。
道理でピアノを弾く手がかじかんでいるはずだ。と少女は指先に吐息を吐きながら思った。
コンクールまであと1月を切っている。
無理はしない事。あとはもう楽しく弾く事。そう先生には言われていた。
けれど、と少女はちょっとだけ思う。

今、無理をしないでいつ無理をするのか。
楽しいだけの演奏なんて、つまらない。
今までの苦労も、苦しみも辛さも全てあるからこその、私の音なのだ。
きらきらと輝くような、楽しいだけの音だけじゃ、つまらない。
濁りだってなんだって、全て私のものなのだから。
弾いて弾いて、弾いて。
全て、私のものにするのだから。

とはいえ。
階下から美味しそうなケーキの匂いが漂ってきている。執事の力作だろうか？
さっきから少女のお腹が素直な反応を示しているのだ。
後もう一度、最初から一曲弾いたら、階下に降りようかな。
そんな事を思って。少女は再び白と黒の鍵盤に指先を伸ばした。