Nicotto Town


アオイさんの日記


じいちゃんの部屋

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ほとんど限定アイテムを使用してない部屋ですね。
教室な部屋はなんだか思いつかないのでこんなふうになりました。
じいちゃんの部屋、です。

ピアプロの方でも、もそっと活動しているのですが、その中で書いている話の中に出てくる「じいちゃん」の部屋です。
(興味がある方はその他カテゴリーにプロフィールを載せているのでよろしかったらどうぞ~)
洋間で庭にそのまま出られてなんかわけのわからないものが置いてありそうな、そんな部屋、というのを作りたかったのですが。
う、上手くいかない。
ついでに言うと床下収納的なものも付けたかったのだけど。
ラグの下に収納が隠れている。という事で。

ネタが分からないと、単なる普通の部屋だなぁ。

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かたた、と規則正しくキーをタイプする音が部屋中に響いていた。

パソコンの前に座っているのは初老の男性である。まだ、もうろくするには早い、というのは本人の弁でその言葉の通り男性の眼光は鋭く、パソコンのディスプレイをにらみつけるように見つめている。
かたたた、とものすごいスピードで、けれどリズムは崩さずに男性は何かを打ち込んでいく。
真っ黒いディスプレイ画面に並ぶのは、白い文字の羅列。普通の人にとっては意味不明の記号や英数字の羅列は、男性の住む世界ではダイヤモンドよりも価値のあるものだった。無機質のものたちに指令を出し、従えて、会話をするための、数式。
男性は有名なエンジニアだった。今はもう仕事人としての前線は退いてはいたが、時折、古い知人などに頼まれた時など、にはこうして式を組み立ててプログラミングをする。
かたたたた、たん、と最後まで打ち終え、エンターキーを押す。指令を出されたパソコンは、ヴン、とにぶい音を立てて男性の思い描いた通りの稼働を始めた。

「じいちゃん。もう、お仕事は終わった?」
うーん、と男性がパソコンの前で大きく伸びをしていると、幼い子供の声が庭先の窓辺から響いてきた。瞬間、男性の視線が先ほどとは一変して柔らかなものとなった。
男性が窓の方に視線を向けると、まだ小学生に上がるか上がらないかくらいの男の子が庭先から体を乗り出すようにしてこちらの様子をうかがってきていた。 
 
「終わったよ」
そう男性が言うと、男性の孫である男の子はきらきらと瞳を輝かせて、庭先から部屋の中に上がり込んだ。
「これ、何になるの?」
「人工知能を進化させたんだ。今あるものよりも複雑な推論ができるようになる」
男性の言葉に、理解できてるのかできてないのか、男の子はかすかに首をかしげて、ふうん。と言った。その様子に、男性は前よりすごくなるってことだ。といった。
「タロの好きなレンジャーも変身すると強くなるだろう?それと同じ事だ」
「じいちゃん、変身できるの?すげえ」
「俺じゃなくて、人工知能が、だ」
すげえすげえ、と連呼する孫にそう男性は言ったが、どうもちゃんと伝わらないようだ。まあいいか、と男性は苦笑した。
ふと男の子の手に何かが握られているのが目に入った。
「タロ、何を握り締めているんだ?」
男性が指摘すると、男の子はそうだった、と握り締めた手を広げた。
 
それは、桜の花びらだった。ひらりと飛んで行きそうになるのを慌てて男の子は手の中に再び閉じ込めて、もう一度、そっと手を開いた。
「ばあちゃんが、中空で花びらをつかむとお願いがかなうって言ってたから」
そう言って、男の子は不器用な様子で花びらをつまんだ。
「だからね、じいちゃんにあげる」
そう言って男の子は男性に花びらを差し出した。
「なんで俺に?」
「じいちゃん、お仕事がんばったから、ごほうび」
そう言ってに、と笑った男の子の頭を男性はわしわしとその大きな手のひらで撫でた。

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2012/03/13 20:09
>藍流さん
そうです。じいちゃんの部屋なんです~☆
こんな雰囲気なんだけどなぁ、と色々と考えながら部屋を作るのは楽しかったです。
でも難しくもあった!!w
床下収納は入れたいアイテムだったのだけど、どうしても出来ずに断念しました…
そうなんですよね。地下室への階段だとなんか違う…。

SSはふと思いついた風景をつらつら書いただけなので、オチもなにもありませんが(笑)喜んでいただけて幸いです~^^
ちびっこタロ君は書きやすく、じいちゃんは微妙に書きにくかったですw
何を考えてるかよく分からない人だったよ…w
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2012/03/12 21:03
俺得な部屋キタ━(゚∀゚)━!
というかすみません、実は先日不法侵入してタイトル見て「もしや?!」とwktkしてましたw

しかもSS付きだーわーい(←
ちっちゃいタロ君が可愛い! いいこだ……( ;∀;)ホロリ
じいちゃんは話し方も若々しいですなー。カッコイイじいちゃんだぁ(´∀`*)

洋間で庭にそのまま出られてなんかわけのわからないものが置いてありそうな部屋、というのもいいなぁ。
作るのも面白そう……うずうず。
床下収納は難しいですねー。何を使えばそれっぽくなるかなぁ。
地下室への階段くらいしか下方向へのアイテムってないですよねぇ。でもあれ石造りだから浮きすぎるしなー。



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