Nicotto Town


ふぉーすがともにあらんことを、あなたにも。


砂漠のキャラバン

砂漠の中をキャラバンが、

ゆっくりのっそりと歩いていた……。

“クソ”遅い……。

まぁ、この砂漠だから
しょうがないが……。

少し遠くでは、ベドウィンが
“お茶”を楽しんでいる。

少し前にインドの香料商にもらったらしい。

どうにもうまいものらしいが、

あいにく俺はコーヒーで十分だった。

「なぁ、おぅい」

ベドウィンの1人がこっちに声をかける。

アラビア語だった。


「なんだい」

俺は返事をした。

ベドウィンが手招きする仕草をして
呼んでいる。

お茶に誘おうってか。

婦女子じゃないんだぞ。

婦女子はフランスではよくある言い回しらしいが……。

少し昔に行った時の記憶ではそうだ。

なんせ、このご時世

混乱に紛れて旅行することは容易い。

商人も歓迎されるし、旅行者も学者に思われて
歓迎される。

アラビア語をしゃべるだけで大歓迎だ。

植民地だとしか思ってないだろうがな。

まぁ、それはどうでもいいことだ。

アラブとヨーロッパ、アフリカの混血だったが

“帰属性”なんてのもどうでもいい……。

生きたいところで生きる。

やりかたはそうだ。

性にあってら。

遠くで大砲の音がする。

きっとフランスの演習だろう。

植民地ヅラしてはいるが、

内心統治に苦心してる。

多分、絶対そう。

靴を通して伝わる砂の熱が、

生きがいを感じさせる。

あってるのだ。これが。

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2013/05/09 16:12
フランスの歴史本しか読んだことないのですb

他は縁がなくてb

フランスの植民地という設定は使いやすいので、

そうしてるだけなのです~b
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2013/05/09 13:15
そういえば…('-'*) alfonceさんの文章ってフランスの匂いがする…
アバター
2013/05/09 10:44
短編イスパニアのサンジョルジェに出てくる

クォーターと同じ人物の設定です。

時系列的には、28歳ぐらいになります。

(サンジョルジェは43歳。)

解説は以上。


とんだ思いつきの小説でしたb購読感謝ですb




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