クロップド・クロムウェル
- カテゴリ:自作小説
- 2013/05/19 12:24:35
机の上には羊皮紙
机の上には束
机の上には雑貨の山
「あぁ、置いていきたまえ」
私は、せかせかと入室する親衛隊に告げた。
手伝いはあいにく切らしていた。
私がやるしかない。
「それも置いていきたまえ」
「あぁ、それからそれも」
机の上には「難題」が山積みだった。
城門下では農民の群れが待っているらしい。
追い返されるまえに、陳情でも聞いておかないと。
もう反乱で国が乱れるのは、御免だ。
ワインを一杯。
干しアンズをつまみながら
のんびり政務である。
勘案は、農地問題。
作付け拡大だの。
土地の取り合いだの。
相変わらず衛兵どもはせかせかしている。
いい加減落ち着かないものか。
いい加減外の農民は落ち着かないものか。
怒号が飛び始めていた。
制圧される前に声をかけないと。
この国は王政に慣れていた。
ついこのあいだ、官僚に代わったのだから
ちょっとはおとなしくしておいてもらいたいものだ。
“農夫まみれの”という意味なのですが~
歴史の風刺モノは、書いていておもしろいのです~
お仕事ガンバデス~クロムウェルさん♪