Nicotto Town


ふぉーすがともにあらんことを、あなたにも。


プロメテウスⅤ

シールズ一人と、
海兵隊員三人を招集した

乱戦中の路地裏では、
これからどうするか、の
作戦会議が行われていた。

「隊長、デリバリーはホットです」―
シールズ隊員、エースは無線機でそう告げた。

「―分かった。ヘリは無理だから、
車両隊で引き揚げさせる。

ブラックホークが
K-406S地点に向かうから、

そこの広場で回収願おう。

我々は攻撃パッケージに移る。

K-S広場でお荷物を乗っけたら、
車両隊と一緒にミーティングポイントに
戻ってこい。

ジャッカスは使えないだろうから、
本部に戻れと言ってやれ。

エースはハンヴィー2,3台を連れて、
戻ってきてくれ。

海兵隊員は協力してくれるだろう。
オーバー」―

「あいつは“使えそうか”?」
エースはジャッカスを“保護”している
海兵隊員に聞いた。

「ハンヴィーに載せて、基地に戻ります!」
海兵隊員は二つ返事で心地よい返事をした。

「あぃ、わかった」
エースも二つ返事だった。

「とりあえず“お荷物”を
情報部へ届けなきゃな」
俺はエースに言った。

そばで聞いていた海兵隊員が
無線でなにやら指示を受けている。

「ズールー46、了解」―
「CIAのお荷物さん」
海兵隊員は言った。

「運んできたハンヴィーは、
使い物になりそうもない。

見ての通り、車両隊は潰された。

K-S広場に車両隊が来るから、
それを使ってくれ」

「了解した、そこまで先導してくれるのか?」
俺は言った。

「あぁ、俺らが送り届ける」
エースは言った。なぜか複数形だった。

「あのぅ、さっきのはもう使い物になりませんが」
海兵隊員がジャッカスのことを指して、
そう言いにくそうに言った。

「あいつは休ませてやってくれ。

俺らは俺らで進もう」
エースはそう言った。

「分隊長からです。
分隊を貸してやるから、

会合地点まで向かえ、
とのことです。

ミーティングポイントまで、
無事送り届けますよ」
無線機をいじっていた海兵隊員は、
そう自身たっぷりに言った。

「この攻撃じゃぁ、相当敵の統制はとれているな」
俺は言った。

「大丈夫、それに戦力評価は司令部でやってて下さい。

ここじゃぁ、ものを言うのは自分の腕だけです」
エースは言った。その顔はアドレナリンと自信で
青みがかっているんだか赤みがかっているんだか
分からなかった。

「了解です。では行きましょう」
海兵隊員は、こっちへ来いと
手招きした。

停車したハンヴィーの列の横を、
海兵隊員とその列は縦に向かっていく。

「―俺らも混ぜてくれよ」
無線で仲間のCIAの声がした。
さっきの運転手だ。

「ちょっと待ってくれ、仲間が合流する」
俺はシールズと海兵隊員たちにそう言った。

9㎜ベレッタと、わずかな荷物を持っただけの
局員二人は、申し訳なさそうに

「お荷物は吹っ飛んじまった」
「すまない―」

とさっき死にかけたにも関わらず
元気そうに駆けつけた。

「お荷物は、これで三人だ」
俺はシールズに告げた。

「―司令部へ。お荷物は三人に増えた。
それから、シールズの“お坊ちゃん”を
会合ポイントへ。どうぞ―」

「―了解した。送り届けろ」
司令部から冷たく聞こえる無線の声が
響き渡った。

「さっきの奴ら、武装組織だぞ」
一人の局員が言った。

「それに、機関銃までもってやがる」
もう一人が言った。

その言葉が終わるか終らないかぐらいに、
道の一ブロック先から
一連の銃撃と連射があった。

「50口径!!」
海兵隊員の誰かが、そう叫んだ。

そう叫ぶか、その前かに
飛んできたブラックホークが
車の方向に直角につけたかと思うと、

ミニガン(7.62㎜のガトリング砲)を
一連射浴びせかけ、

その50口径の〈テクニカル〉は
火を噴いて炎上した。

「見ている暇はないぞ」
海兵隊員は告げた。

「行こうか。お迎えが待ってるぞ」
エースは我々に告げた。

「ほら、武器だ。もっていけ」
海兵隊員の仲間が、

車から逃げてきた局員二人に、
M4カービンを投げてよこした。

「使い方は?」
海兵隊員は二人に聞いた。

「分かってるとも」
二人は小気味よく答えた。

「狙撃できるやつ連れてけよ」
ハンヴィーの車列から、
M4(おそらく、狙撃手仕様)を持った、

海兵隊員がのこのこと出てきた。
よく見るとそれはMk.11で

“海兵隊学校出身の、エリート狙撃手です”
とはっきり顔に書いてあるような奴だった。

「名前は?」
エースが聞いた。

「モーメンスバーグ」
その海兵隊員は答えた。

「じゃなくて、名前のほうだよ」
エースは訊き直した。

「あぁ、ジャックです」
その男は答えた。

「ジャックのほうも、よろしく頼んだぞ」
さっき紹介した海兵隊員は言った。

「オタクらも、元気でな」
仲間の局員の一人は答えた。

「じゃぁ、行こうぜ」
エースは言った。

「ええと」
局員の一人はM4をいじりながらこう言った。

「俺はリマで、彼はリャマ」
一人は髪の長い白人で、
もう一人は、というか
意外にもこの暗闇で分からなかった―

女性だった。
「いつも、彼扱いなのか?」
エースは訊いた。

「ええ、そうよ」
その女性は言った。

「エージェン・コーラー〈caller〉だな」
俺は訊いた。

「なんかすごそうだな」
海兵隊員が口を挟む。

「銃の訓練は?」
もう一人の海兵隊は聞いた。

「もちろん」
エージェン・コーラーこと
女性局員〈リャマ〉は
そう答えた。

暗闇でよく分からなかったが、
“彼は”金髪で、髪が長い。

「意外だな。ここで会うとは……」

「なによ、こんなところで考え事?」
コーラーは、意地悪そうだった。

「デートはここまでだ」
エースは言った。

先頭の海兵隊員に告げる。
「頼むぞ、先導してくれ」

「了解。K-Sまでは歩いて行きます!」
先導する海兵隊員は言った。

「聞こえたな。出発だ」
エースは俺たちに告げた。

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2013/07/10 18:01
この小説はそんなにないのですよb

それに書く目的で書いてますから
あまり目標がないのですb

特に戦闘もののシーンを
一枚一枚切り取って

ここ! みたいな感じで
注目点は作りづらいので、

まだ研究中の段階なのですb

それから、結構仮借なく
批判書かれていますが、

人によっては傷つく要因にも
なりますので、

結構注意が必要ですよb




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