幻影の林檎 3
- カテゴリ:自作小説
- 2013/07/13 07:35:59
午後の教室はうだるような暑さだった。
まぁ、エアコン利いてるから、
表現上“うだるような”暑さなんだろうけど……。
窓の外を見ていると、そういう言葉が
ぴったりのように思えた。
窓から差し込む光が、
(これじゃエアコン意味ないな)
窓際を照らしては、
野蛮に微笑む。
先生が
「カーテン閉めといて」
と言った。
もうこれで、
私の夏観察は終わりである。
テストも終わるころだし、
もうちょっとで夏休みだな~
っと思った。
期末テストまだだけど、
私には終わったようなものだし……。
テストだのなんのって、
世の中のニュースにも負けてるくせに
がやがや騒ぐから、
騒々しい。
これだから学校の人間は騒々しいのだ。