鶏の悲劇
- カテゴリ:自作小説
- 2013/09/30 11:25:47
鶏が一羽いました。
兵士が1人います。
女の子が二人、
男の子が一人います。
さらにお母さんが一人います。
おじいさんも一人、おばさんも一人います。
問題です。
鶏は誰のものでしょうか?
鶏は言います。
「助けてくれ。食われちまう」
兵士は言いました。
「食うもんないから、俺にくれ」
男の子は言います。
「今晩食べるものないから、僕にちょうだい」
おかあさんは言います。
「あら、夕飯の材料に良さそうね」
おじいさんは言います。
「孫のお土産に良さそうじゃな」
おばさんは言います。
「今日の集まりに手持無沙汰だから
持っていこうかしら」
鶏は言います。
「ちくしょう、俺が全部食ってやる!」
……鶏は誰のものでしょうか。
答えは、誰のものでもありません。
ただ言えるのは、鶏がそこにいた
というだけなのです。
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- alfonce
- 2013/10/01 05:35
- お二方、コメントありがとうございます
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- まゆ
- 2013/09/30 23:03
- ケッコーなお話でした^^
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- 夜風
- 2013/09/30 20:33
- おー! Σ(・ω・ノ)ノ! 鶏の発言がスゴいですね~
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