お正月っぽい部屋を作りたくて。
だけど黄金色よりも紅い色の方が好きなので、こんな雰囲気に。
部屋の奥の縁側は雪が積もっているのに、手前側は積もっていないという不思議。
きっと雪かきを頑張ったのでしょう。

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―新春早々、三毛猫の親分はなかなか姿を現さないようだね。
―まあおかげで、わしらはお相伴に与っているわけだけどな。
雪見障子の向こう側、ひそひそとそんなしゃべり声が聞こえてきた。
そっと覗いてみると、黒猫の兄貴とちびのシロが重箱をつつきながら親分秘蔵の酒を酌み交わしていた。
おやおや、親分がやってきた時、どんな言い訳をするつもりだろうか。
その赤くなってしまった顔じゃあどんな言い訳も通用しそうにないけれど。
―かーっ美味いねえ。流石親分秘蔵の似子っ斗だ。
―兄貴、そろそろ飲みすぎじゃあねえですか？さすがにこんだけ減ってしまってはばれちまうんじゃあ。
―大丈夫だって。水でも足しておけばばれやしねえよ。
おやおやおや。そんな浅はかな知恵では、ばれてしまうのは時間の問題のようだ。
面白そうだ。私は事の顛末を最後まで見届ける事にしよう。
幸い、今日は寒い。私が溶けてしまうことはないだろうから。