本好きとしては一度は作りたい図書館ぽい部屋です。
本はもちろん、それだけじゃなくてなんだか怪しい資料もおいてあったりするような…そんな部屋です。
階下に部屋（というか閲覧室的なものを作りたかったのです）を作ったのだけど、ちょっと分かりづらいなぁ…。

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私はこの図書部屋の司書だ。

この図書部屋には、世にも珍しい書籍であったり貴重な宝を示す文献であったり何百年も昔に書かれた戯曲であったり、古今東西ありとあらゆる文章が収められている。
そして図書だけでなく、いもりの姿焼の標本やら嘘か本当か賞味期限切れの惚れ薬やら、なんとも胡乱な資料までもが収蔵されているのだ。
これらすべてに精通しているのが、この私、司書なのだ。
いわばこの図書部屋の神と言っても過言ではないかもしれない。
敬え奉れ。といいたいところだが、それよりも先に私にはやる事がたくさんあるのでそんな権力を笠に着る暇などないのだ。

今日も今日とて、古いまじないを知りたいという三毛猫（どうやら商売繁盛の札を書き変えたいらしい）の相手をし、古代のスパイスを手に入れるべくやってきた白魔道士(美味しいケーキを恋人がご所望らしい）に棚の説明をし、最近流行りの恋愛小説を探す少女（最近の書籍も網羅しているのだ、この図書部屋は）には階下の閲覧室でゆっくり本を読み給えと案内をしたり。
なかなか忙しい毎日である。
元々は本が好きでこの仕事に就いたのだけれど、今では本を読む暇などないありさまなのである。

え、そんなに忙しいというならば若いものに仕事を任せればいいじゃないかって？
そんな勿体ない事できるものか！！
いいか、私はこの図書部屋の主なのだ、いわば神なのだよ。
この部屋の中で最高の座をやすやすと他のだれかなんぞに渡してなるものか。
馬鹿な問いかけもほどほどにしたまえ。

おや、また図書部屋の利用者が来たようだ。
常連のかぼちゃ頭君だな。彼は行儀の悪い事に閲覧台の上に乗っかって、本を読むのが好きなのだ。
まあ常連さんということで大目に見ておこう。
それでは失敬、私は彼の相手をしに行くからね。