Nicotto Town



 

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「おはよー」相変わらず元気な裄の声が響く。登校は裄と成人とリエドの三人が基本となっていた。
しかし成人は人見知りらしく、あまり裄と話そうとはせず、常にリエドの背に隠れている。
おかげで裄はすっかり嫌われているのもだと解釈している。
ふと裄はあるものに気が付いた。成人の右手の親指以外と左手の小指...

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目の前にいた壱が腹を押さえたため、すぐに彼女の音だとわかった。
壱は顔を赤らめて周りを見回したが、他の二人はどうやら気付いていないようだった。
「お腹すいたなあ」壱が言う。それに便乗した扇子も「確かに!あれから何も食べてないし…」と不満を零した。
そう言われてみれば確かに腹が減った。「来てどれ...

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目が覚めたら牢獄の中だった。辺りは暗くてよく見えないが自分の他に人がいるようだ。
男子は自分を合わせて三人、女子は二人の計五人。皆倒れている。
他の人を起こしに行こうとすると足が動かない。足を見てみると足枷がついていた。
足枷をどうにかとれないかと衝撃を与えてみるがとれそうもない。足枷は鎖に繋...

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「目を覚ましたのね」女の人の声が響く、慌てて身体を起こすと目の前に綺麗な女の人がいた。
「貴方は?」成人がそう訊ねると女の人は遠くを見ながら答えた。「朱美よ」
途端自分と成人の口に人差し指を開けて成人の後ろにある扉を見やった。
そして「私たちは囚われたの。何れ死んでしまうかもしれないけど」と口...

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起きると成人は既にセーラー服を着ていた。リエドの鏡の前に立ってポーズを取っている。
「何やってるの」リエドが不機嫌な顔して聞くと、成人はリエドに近づいてきて再びポーズを取った。
「今まで学校は?」あまりのご機嫌の良さにリエドは着替えながら訊ねた。
成人はポーズを決めたまま、「行ったことないです...

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