Nicotto Town



 


「そして気が付いたら、あの森にいたの」そこまで話すと離鳴は足を止めた。
その内容を聞いて愕然としていたリエドを見る。リエドはじっと見てくる離鳴を見返した。
そして離鳴はゆっくり口を開いた。「ウチは正直言って、負けるとは思わなかった」
唇を噛み締めて、リエドを見る。そして、一瞬にして地べたに...

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「俺は出ねえよ」契は頭の後ろに腕を組んで壁にもたれかかった。
その言葉に反論は無かった。誰も足を切ってまでしてここから出たくない。
誰も皆、ここで生涯を閉ざすんだと思った。「お前らの中から出せよな」
契の冷たい声が響く、壱は咄嗟に契の服を離した。震えはまだ止まっていない。
契はそれだけ言うと...

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とりあえず病院に行くと言うリエドの命令により、四人は病院に来ていた。アノはもちろん、先に家に帰っている。
治療室では医者が傷だらけの離鳴と契を見て、リエドを見てとの繰り返しが未だ続いている。
「前のこんな感じの傷が…」医者が口に出した途端、リエドは人が変わったように、
「先生今日もかっこいいで...

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「タナトス…」リエドがそれを口にしたとき、女の子の眉が動いた。
「知ってるの?意外ね」そう言って笑うと先程取られたはずのリエドの核を見せた。
リエドは全身の血が引く思いをした。アノがまだ存在していることを確認する。
アノの横にいた成人はタナトスを一心に見つめ、何も動揺がないように見て取れた。
...

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いつもより遠くに来ていた。アノの話によると悪魔を召喚しやすい場所があるらしい。
悪魔を召喚するということは時空の狭間に落ちるということらしく、時空の狭間が深い程悪魔を召喚しやすいらしい。
周りは森で草が生い茂っており、とても人が来るようなところではない。
道無き道を四方八方に進むと、アノが既に...

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