Nicotto Town



 

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今日はまた二人の転校生が来る。編入を済ませるために、契と離鳴はディアナの車で先に学校に行っていた。
今朝は裄が見当たらず一人悲しく登校したが、思いの外遅く歩いたらしく遅刻した。
「こらこら、今日は転校生がいるんだからな」担任の桑原はリエドに軽く注意すると、二人を呼んだ。
以前から立て続けにこの...

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「やっと見つけた…」大きく開け放たれた窓から病院を見つめて呟く。片手には成人の写真を手にして。
「男になったなんて、予想外だったけど、やるなら明日よ。お兄ちゃん、待っててね」
窓を閉めに窓際に寄る成人をじっと見つめると、視線を下に落とす。
マンションの下を平然と横切るリエドとそれに追いつこうと...

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リエドは一緒に行くと言う契と離鳴を何とか抑えたあと、病院に来ていた。
アノも一緒だったが、病院には立ち入れないので窓の前にある木を登った。
リエドが病室に着いた頃にはアノは既に木を登りきって、細い枝にしがみついていた。
窓を開けてアノを入れてやると、看護士にもばれぬようにベッドの下に忍ばせた。...

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帰りはディアナの車で二人で帰った。言葉は一言も交わさない。
聞きたいことは山ほどあるが、リエドは年頃なのでディアナも気を遣っている。
家に着いてドアを開けるが、離鳴と契がいない。リエドが家中を探し回ると、二人はキッチンの奥の食料庫にいた。
暗闇の中にいたが扉が開き、明るくなったのでこちらを向い...

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リエドは机の上で物思いに耽っていた。昨日の晩はディアナがたまたま作り過ぎた料理で二人分は確保。
成人が入院したことを伝えると明日の朝一でお見舞いに行くと宣言していた。
離鳴と契の制服は、近所の卒業生にもらえたら貰っておくとのこと。
あれからあの二人は空いてる部屋で寝かせたが、何やら喧嘩をしてい...

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