Nicotto Town



 

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「アノさんですね」目の前に現れたのは、背が高く、髪が短く、漆黒のドレスを纏っている女性だった。
自分のことを知っているということは悪魔の召喚主である可能性がある。
アノは警戒しながら女性を見つめた。「こちらは蝶乱です」蝶乱と名乗る女性は傅いて挨拶をした。
蝶乱は立ち上がると後ろにいる契と離鳴に...

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意識を取り戻した瞬間頭に物凄い痛みが走る。両手もかなり痛む。
目を向けると、杭で壁に打ち付けられていた。大量の血が壁をつたい、床に流れている。
腰より下が床についているため、手にかかる負担は少なかったようだ。
身体の様子を見てみると、着ていた服は全て脱がされており、バスタオル一枚にくるまってい...

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「…!」今まで眠っていたアノが急に目を覚した。嫌な夢を見た。リエドが攫われる夢だ。
床に転がって漫画を読んでいた契と離鳴はアノに視線を向ける。
「…嫌な夢を見た」漆黒の毛皮の中に真剣な眼差しが見える。離鳴は身体を起こした。
それに続いて契も読んでいた漫画を置く。「どんな?」離鳴が興味ありげに聞...

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家を出てきたリエドは不意な声に足を止める。「待てよ」振り返ると、成人が辛そうに肩で息をしていた。
「何キメてんのよ」上から目線でものを言うリエドを成人は見つめた。
「まあまあ、たまには散歩しようぜ」笑顔で言うとリエドの横に並んだ。
頭の後ろで手を組んで、ちょこちょこ歩くリエドを見る。「俺大分大...

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「悪魔に喰われた人?」リエドが不思議そうな表情で首を傾げる。リエドは自分の部屋に来ていた。
成人とアノはずっとその話をしていたらしい。成人がその表情に心を掴まれて顔を赤らめる。
アノはそんな成人を卑しい目で見たが、成人は苦笑して誤魔化した。
「悪魔の力が強すぎて、召喚主が喰われたんだ」知ったか...

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