side エプロンとブーケ・1
- カテゴリ: 自作小説
- 2011/06/06 21:21:04
窓の外の風景、四方八方全てが空だった。 あれ、なんだかいつもと違う?と驚いたアオイが周囲を見回すと、そこは雲の上だった。どうやらいつの間にか天空の街へお店が引っ越してしまったようだ。しかも内装もなんだかとても今までの店と違う。 きちんと四方を覆っていた壁は無くなり、代わりに白い神殿のような柱が並ん...
「マイホーム」カテで、部屋の小話を書いてます。
「自作小説」カテゴリでニコットタウンで暮らしているアオイさんの日記や小話などを載せています。
・全てフィクションですので、ニコットタウンで起こった出来事・住民とは一切関係のないお話になります。
「その他」で自己紹介を少し。
窓の外の風景、四方八方全てが空だった。 あれ、なんだかいつもと違う?と驚いたアオイが周囲を見回すと、そこは雲の上だった。どうやらいつの間にか天空の街へお店が引っ越してしまったようだ。しかも内装もなんだかとても今までの店と違う。 きちんと四方を覆っていた壁は無くなり、代わりに白い神殿のような柱が並ん...
犬を、飼う事になりました。
自分のことで手いっぱいになりがちな私が、ちゃんとこの子の事を育てられるのかとても心配なのだけど。
でも、出会ってしまったのだもの。もう、目をそらせないよ。
午後の落ち着いた時間にいつものようにお店を閉めて私は街へお買い物に出かけた。
草花用の肥料がそろそろストックが無く...
そのまま、カウンターの中に入ってサハラがグラスを洗っていると、ことんと、もうひとつ空いているグラスをカウンターの上に置かれた。おや。と顔をあげるとそこにはカスミの姿があった。
「こういうテの事は一過性なものだから。しばらくしたら落ち着くわよ」
どこか慰めるように、カスミは言った。
カスミも、それ...
「サハラよ、若いお姉ちゃんに今日手紙を渡されていなかったか?」
「そうそう、サハラ君が席に近づくと顔を真っ赤にする子もいたな。可愛らしいものだ」
「よりどりみどりだなぁ」
うけけけけ。と心の底から面白がっている笑い声を上げながら、懇意にしている親父たちがからかってくる。
こういう事をサハラが苦手に...
「あ、天空の街に灯がついたよ」
開け放った窓から、夕闇が迫り始めた空を見上げてヤマブキが小さな子供のような声を上げた。
その言葉に、客に飲み物を配っていたアオイが釣られるように窓の外に視線を向けた。
「本当ですね。なんだか大きなお星さまみたい」
ヤマブキ同様に無邪気な声を上げるアオイに、そうですね...
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