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バスなのに見た目はランボルギーニ！その名も・・

カテゴリ：ニュース
2011/10/12 17:43:08

バスなのに見た目はランボルギーニ！その名もスーパーバス

このたび、オランダ政府とアメリカの化学製品会社ダウ、そしてサウジアラビアの複合企業サービックによる共同事業により、新時代のバスが発表されました。元宇宙飛行士と元F1チーム所属の空気力学専門家のアドバイスを受けて作られたこのバスの名は、『スーパーバス』。その名のとおり、見た目も機能もすべてが「スーパー」なこのバスの魅力をご紹介しましょう。

スーパーバスは4月、オランダで開発された後ジャンボジェットで空輸され、アブダビ空港で初の試運転を行いました。その際お披露目された車体はバスというよりランボルギーニにそっくり。濃紺の車体は非常に上品で、エンジンは太陽エネルギーで動く最新モデル。扉もはね上げ式で、乗客が速やかに乗り降りできるようなんと両側に8個も設置されています。

車体は、アルミニウム・炭素繊維・繊維ガラスとポリカボネートらを含む超軽量素材でできているため、最高速度は秒速77メートルつまり時速250キロにまでおよびます。最新技術をフル搭載したスーパーバスのお値段は、およそ8億3千万円。初のオーナーになったのは、アラブ首長国連邦の族長でした。スーパーバスは今後、彼が通勤するドバイから近隣のアブダビまでの120キロの道のりを、30分未満に縮めます。

見た目や装備の素晴らしさもさることながら、スーパーバスは乗り心地も最高です。乗客はまるで、高級リムジンまたはプライベートジェットに乗っているかのような贅沢な気分を味わえるでしょう。しかも電気自動車なので、大気汚染の心配もなく、とっても静か。快適に目的地までの旅を楽しめることは、間違いありません。

この完璧ともいえるバスの製作チームを代表するのが、オランダ・デルフト大学で教授を務めるウーボン・オケルズ氏。彼は1985年に、オランダ初の宇宙飛行士として宇宙に行った人物です。そしてもうひとりの重要な製作チームのメンバーは、プロジェクトデザイナーのアントニア・テルズィ氏。彼女はかつて、BMWウィリアムズ・フォーミュラワンチーム所属の、空気力学専門家でした。

今回デザインに携わったテルズィ氏は、試運転の際一番初めにスーパーバスを運転しました。その際彼女は、スーパーバスのバスとは思えない走り心地を実感。その秘密は、2セット合計4輪の後輪がカーブをしやすくしてくれる、操縦のしやすさにあります。

また彼女は、もしスーパーバスが民間事業に関わるとしても、時刻表や細かく決めたルートは必要ないと考えています。なぜなら、スーパーバスを利用する乗客があらかじめオンラインや携帯電話で予約をしておけば、乗客の望むプランでバスが動けるからです。

今後実際にバスが走るアブダビで、交通警察局長を務めているアル・フセイン氏曰く「このような電気自動車は渋滞を軽減するだけでなく空気も汚さないので大歓迎です。早くこの目で公道を走る姿を見たいです」とのこと。また観光地ドバイの道路旅客局長ペイマン氏は、スーパーバスを民間人が利用するのは事実上困難と指摘しつつも、旅行者やVIPに利用されるのであればいいのではないかとの見解を示しました。

世界初のスーパーバスが日本を走る日は来るのでしょうか。機会があれば、一度はその素晴らしい乗り心地を体感してみたいものです。

（文＝田端あんじ）

http://www.dailymail.co.uk/news/article-2045058/Super-bus-takes-23-passengers-travels-155mph.html

http://www.youtube.com/watch?feature=player_ded&v=sBQkxlN0EYk

とのことです。