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きたろう散歩


葛西臨海水族園・脱走ペンギン保護の顛末記


地元の、無料で配布されている地域新聞に表記の顛末が、結構詳しく載りましたので、その記事をそのまま転載致しました。

2012/6/8付け
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大冒険は行徳橋で終了/脱走ペンギン3ヵ月ぶりに保護
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今年3月に葛西臨海水族園(江戸川区)からいなくなっていたフンボルトベンギンか5月24日(木)の夕方、行徳橋付近で無事に保護された。
 「江戸川の行徳橋付近でペンギン見た」という一報が近隣住民から同園に寄せられたのが、午前11事頃。
情報提供者へ目撃した鳥の特徴や翼に個体識別用リングが付いているかなど、複数の特徴を確認し、脱走したフンボルトベンギンであることが判明した。
 しかし、水中にいる間の保護は難しいことと、エサを食べ終えた午後の方が陸に上がる可能性が高いことから、ペンギン
担当の職員2人は午後3時半から現場でペンギンの追跡を開始約2時間後に、「行徳橋付近の中州にペンギンが上陸したときに、1人がペンギンの気を引き、もう1人が後ろからそっと近づいて素手で保護しました」。
保護は、1度目はうまくいかず、2度目で成功したという。
 「顔なじみの担当者とはいえ、野生の動物は触られたり捕獲されたりするのは嫌かりますので・・・」
 このペンギンはここ数週間、東京湾で何度か目撃され、さらに保護前日には江戸川の金町浄水場付近に出没していた。つまり、江戸川上流から下ってきた形だが、保護された場所はちょうど可動堰の工事が行われて下流へは出られないようになっていたことも、早めの保護につながったようだ。
 同園に戻ったペンギンは翌25日(金)、上野動物園から来た獣医の診察を受けた。
眼が充血していることから結膜炎の疑いかあり、リングの影響で翼の付け根の羽が一部抜けていたが、栄養状態は良く、ケガもないことが判明した。
  「結膜炎は目薬で治療を行っており、改善が見られます。羽はリングを外して様をみていますが皮膚には異常はありませんでした。おそらくエサを捕るために長距離を高速で泳いだことで、羽がリングにすれて抜けたものと思われます」
 水族園生まれでエサを捕ったことがなかったペンギンだか、特に太ったりやせたりした様子もなく、ちゃんとエサを食べ
ていたことが伺えるという。
 「野生動物のたくましさを痛感しました。ペンギンが話せれば、どんな魚を食べていたのかぜひ聞きたいものですね(笑)
 今後は細菌検査などを行い、他のペンギンにうつすような病気がないこがはっきりした時点でペンギン舎に戻し、一般
公開することになるが、日程は未定だ。また、ほかのペンギンと区別するための印をつけるなど、特別な措置も今のところ
は考えていないという。
 「ただし、羽のためにしばらくはリングを外したままにしておきますので、それが目印になるかもしれませんね」
 行捕橋で大冒険を終え、約3ヵ月ぷりに葛西臨海水族園へ帰ったペンギン。
公開が始まったら、水族園の人気者になることは間違いなさそうだ。





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