さださんは、高校時代は寺川さんというお屋敷の一室の６畳間に下宿していました。寺川邸は京成菅野駅のすぐ近くにあるとのことなのですが、きたろうは寺川邸を直接は見ていないので、どんなお屋敷か？というのは説明出来ません。

さてNHKのドラマ「ちゃんぽん食べたか」（注１）では、さださんの下宿先は、寺山酒造になっています。ここの息子が澤部佑さんと中村倫也さんが演ずる兄弟です。この兄弟はいつも口喧嘩ばかりしていて仲が悪いが、菅田将暉君演ずる佐野雅志君（さださんがモデル）には、一目置いているような感じでした。（歳は、この兄弟の方が上の様に見えたが・・・）

尚、市川には、酒造メーカーは、全くないので、高校時代の下宿先は全くのフィクションと言えます。

さださんは、ヴァイオリンのプロを目指して上京したのですが、音楽科のある高校受験に失敗し、普通高校である國學院高等学校に入学しました。ドラマでは、誠学館高校という高校でした。高校時代のエピソードとして、文化祭でかつてこの高校では行われなかった縁日をやったこと、マドンナ的な存在の岡倉洋子（森川葵）さんをめぐるはかない恋の行方など語られました。しかし、なんと言っても、飛びぬけてギターのうまい、古田政美（本郷奏多）君との出会いは、最大の出来事です。古田君は、他校の生徒ですが、コンクールで知り合い、最初は、反目しあっていましたが、すぐに意気投合しました。

さて、実際のさださんの足跡と、ドラマとの関係ですが、まず高校ですが、國學院高等学校は東京の神宮前にあります。しかし、ドラマの誠学館高校は、当時番組を見ていた印象では、東京まで通学していたような雰囲気はなく、地元にある高校のようでした。つまり、この高校については、フィクションの要素が強いといえます。

また、岡倉洋子さんに関しても、実在モデルがいたかどうかの情報は皆無です。

しかし、古田政美君については、のちに、さだまさしと組んでグレープとしてデビューした吉田雅美がモデルであり、古田君の話は、バリバリの実話だと思います。

＜続く＞

注１：前回ドラマのタイトルを「ちゃんぽん食べたかっ！」としましたが、NHKのHPを確認したとこ、「ちゃんぽん食べたか」だったので、それに合わせました。

注２：前回のタイトルは「さだまさしさんが下宿していた寺川邸の一室」でしたが、「さだまさしさん高校代のすまいⅠ（さだまさしⅠ）」に訂正致します。