心が温まる小説&最近読んだ本
- カテゴリ:小説/詩
- 2013/01/22 22:10:43
前回に続いて広場のお題です。
せっかく大好きな本の話題なので、恒例の「最近読んだ本」のこともまとめちゃいます^^
今まで読んだ本の中で「心が温まる」と思った小説のタイトル&大まかな内容を以下に記します↓
『MISSING』 (本多孝好)
高校生の頃に読んだ短編集。多かれ少なかれ、必ず人が抱えている忘れたいことや忘れたくないこと、失ってしまったもの、報われなかった想いなどをテーマに、登場人物を優しく見守るような視点で描いた作品。
教え子を結果的に死なせてしまい、自殺を図る高校教師の苦悩を描いた1話目の『眠りの海』は特にオススメ
『ネバーランド』 (恩田陸)
これも高校生のときに読んだ。全寮制の男子校で、年末年始のためほとんどの生徒が帰省している中、それぞれ複雑な事情を抱えているために帰る場所のない4人の生徒が居残りをするという話。
クリスマスイブの晩の、各自自分の秘密を暴露する「告白ゲーム」をきっかけに事件が起きて…という内容。
特に光浩君が抱える秘密が重いww
ドラマ版だと彼の境遇はさらに過酷なものになってるらしいけど、最後は仲間たちと過ごしたわずかな時間の間に、彼らの中では何かが確実に変化していて、それぞれが未来に向かって力強く歩き始めます。
こんな青春って憧れますね^^
『ドイツイエロー、もしくはある広場の記憶』 (大崎善生)
これは社会人になってから図書館で借りて読んだ。恋愛小説の短編集で、全部女性の視点から描いた作品。
過去の忘れられない恋、辛く報われない恋に傷つき苦しみながらも、最後にはそれを乗り越えて成長していく主人公たちが読者に元気をくれます。
とりあえず、お題を振られてパッと思いつくのはこんなもんか…
気が付けばどの話も、登場人物が苦悩や不安や悲しい過去を抱えながらも、最後には自分の力で、あるいは誰かと支え合いながら立ち上がって成長していくっていう点が共通してますね。
僕は苦労話が好きなのか?と思ったw
もしそうなら伝記とかハマるかもw
続いて最近読んだ本↓
『長い腕』 (川崎草志)
ゲーム制作会社で働く汐路(しおじ)は、一見何の関係もなさそうな職場で起きた無理心中事件と空港で起きた事故、故郷の中学校で起きた殺人事件に奇妙な共通点を見つけ、独自に調査をするという内容。
現代社会に潜む闇を描いたミステリ
主人公の汐路さんがなかなかかっこいいです^^
『蛇行する川のほとり』 (恩田陸)
演劇祭の舞台装置を描くため、高校の美術部の憧れの先輩、香澄の家での夏合宿に誘われた鞠子は喜んで参加するが、かつてその家では未解決の事件があった。
何かを隠している先輩や仲間たちに対し、鞠子は次第に疑心暗鬼になっていく。
そして鞠子の中で忘れたはずの記憶が蘇るとき、過去の事件の真相が明らかに…というストーリー
合宿に集まったメンバーが皆、何らかの形で過去の事件に関わっていて、それぞれの幼い頃の記憶をつなぎ合わせていくと真相が分かる…みたいな感じです。
恩田さんの学園ものはいつも緻密で面白いですね^^
あー、もっといろいろ読みたいけど時間がwwwww
MISSING既読でしたか! 本多さんの作品では、僕が読んだ中では「at home」や「Alone together」
がオススメですよ♪
他の本も読んでみたいと思います♪
気が合うねぇ^^
本多さんの作品はいくつか読んだけど、MISSINGが一番クオリティ高いと思うぞ