Nicotto Town


ヨミビトシラズ


約1年分の天候予測


縁あって農業を仕事にしてるんだけど、作物の生育って

天候条件に左右される要素が多い。

特に昔から冷害に苦しめられてきた東北地方では死活問題。
今ではあまり語られないけど、不作で食料が不足するたびに
働けない年寄りや幼い子供を間引きしたり、人身売買が行われ
てきた歴史がある。

実は宮城県や山形県の名物である「枝豆」もそれと関係が深い。
前年の米が不作だと、次の稲刈りをする前に食料が尽きてしまい、
まだ収穫には早い大豆を青いまま茹でて食べて飢えを凌いだ
のが始まりらしい。

そんな東北地方では雪と氷に閉ざされて農閑期になる1月に、
気象データを収集してその後約1年分の天候を予測する伝統的
ノウハウが存在する。

自分は関東で生まれ育った人だけど、東北出身で肥料メーカー
の社長をやっている方と知り合う機会があり、昨年そのやり方を
教えていただいた。

昨年は宇都宮市にある気象台のデータから作ってもらったモノ
を譲っていただいたのだけど、これが結構当たる。

一見ただの折れ線グラフなんだけど、地域の気候風土の経験値
と併せて解読することで、種まきや定植、開花のスケジュール
を最も生産性の高いところに持ってくることが可能になる。

今年はより精度を高めるために、自宅前の納屋にデータロガー
を設置して自分で予測するためのデータ収集を続けている。
輸入品だから取説やソフトが全部英語で戸惑ったけど(笑)

どんな結果が出るのか、当たるのか当たらないのか、どっちに
転ぶかはまだわからないけど、デスノートの夜神君みたいに
「計画通り(ニヤリ)」ができるかもしれない。





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