論点がおかしい
- カテゴリ:30代以上
- 2015/06/25 02:03:41
先日国会に集団的自衛権の行使容認を明記した
安全保障法案が提出され、これに対して「憲法学者」
とやらが「憲法違反やんけ!廃案にせい!」と咬みつく
珍事が起こりました。
「憲法を拡大解釈すれば~」という安倍政権と「集団的自衛権
は憲法違反~」という野党の攻防はまずどちらもスタート地点
の論点がおかしいです。
まず今回の安保法案は憲法違反ではありません。
というか違反かどうかは問題ではないと言った方が適切か。
理由はこの法案が日米の軍事協力を明記した「日米安全
保障条約」という国際条約(国際法)に基づく法案だからです。
「国際法は国内法に勝る」のが世界の常識です。
日本国憲法の第98条2項にも「日本国が締結した条約は
これを誠実に遵守することを必要とする」
と明記されており、結んだ条約が憲法と矛盾したり憲法の定める
範囲を超えたら憲法解釈変更か改憲をしなければならないと
されています。
そうでないと例えばどこかの国が「我が国の憲法では侵略戦争
OKだし、市民への略奪・虐殺も認められてるからパリ不戦条約
やジュネーブ条約なんか無視して好き放題やっちゃうよ。生物
化学兵器もガンガン使っちゃうよ」ってのが法的に認められ
ちゃいます。(ちなみにジュネーブ条約は国際慣習法だから
全世界共通で守らなきゃいけないルール)
日米安保条約は日米が防衛のために相互協力することを
約束した国際条約であり、国内法である日本国憲法を理由に
それを破ることは禁止されている「国内法の援用」であり、
「条約不履行」になります。
つまり日米安保を法的根拠とする法案が憲法に違反して
いるのではなく、戦力保持と交戦権を否定する憲法9条が
国際条約に違反しているのが現実なのです。
なんであの「憲法学者」が国会に呼ばれたのか分かりませんが、
まず国際法>国内法という中学生で習うような法律関係の
「一般常識」を「憲法学者」とやらが知らないというのはかなり
衝撃的な光景でしたね…
いろんな意見があると思いますが、最終的に日本人が安心して生きていけるこの国が
存続できるよう政治家たちには「9条」ではなく「国益」に忠誠を誓ってほしいと思います。
僕も普段いろいろとみくさんのブログでお勉強させていただきありがとうございますm(_ _)m
コメ感謝です。改憲にしろ解釈変更にしろ、反対している人たちは日本語が分かってないのでしょう。
「平和」というのは「治安秩序が維持された状態」のことで、「戦争をしないこと」ではありません。
戦争は外交の最終手段であり、自国の平和を守るために仕方なくやらなきゃならないこともあります。
花郁永さんの言う通り、今何をやるべきかを考えれば「日米が連携して抑止力を強化すること」が
最優先でしょう。
中華人民共和国の侵略がハイペースで進んでいるこの非常時に「憲法守って国を守らず」では
いけませんね。
本来は国民投票で改憲してすっきりしたいところなんでしょうが、時間がないからこういう措置を
取るしかないのかなと思います。
実現するために、今何をやるべきか考えて行動したほうが絶対有意義なのにね。
絶対無駄だよ、あの時間。個人的に滑稽に思えて仕方ない。平和ボケしすぎ。