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ヨミビトシラズ


JAおおいたネギ部会での出来事とその考察(下)


前回からの続きです。

同業者の皆様から頂いた色々なご意見を基に①~⑥のポイント
を踏まえてまとめていきます。

まず、どんな地域のJAでも「農協法」によって組織の理念を
「組合員の所得向上に貢献するため」と定めています。
もし全量出荷を組合員に求めるのであれば、他の選択肢を
与えない以上、JAには価格の維持のために最大限努力することと、
維持できなかった場合は下落による損失に対し、一定の
保証をする義務が生じます。
JAおおいたのケースでは、全量出荷を求めておきながら、
価格を維持する努力を怠ったのは職務怠慢と言えますし、
「高く買ってくれる別の販路を作る」のは本来JAがやらな
ければならないことです。
取引は双方がWIN-WINにならなければ意味がありませんから、
部会員のみならずJAにも損失を与えたのはネギ部会側に
非があるでしょう。

ただネギ部会員の共有財産であるブランド名をよそで勝手
に使ったのは良くありません。
もし消費者からクレームがあった場合、知らないところで
いつのまにか出荷されたもののために部会員全体のイメージ
が低下してしまいます。
仮に5名の元部会員がただの「大分県産小ネギ」として出荷
していたら、除名されるほど関係はこじれなかったでしょう。
また、今回は安いときに外部の販路に流したから部会に
実質的な損害はありませんでしたが、どんな作物の部会
でも通常栽培面積と予想される収穫量をあらかじめ算出し、
それを基に価格交渉しますから、もし品薄のときにもっと
高く買ってくれるところがあるからと、そちらに持って行って
しまったら、JAにも市場にも痛手ですし取引先にも契約分
の出荷量を確保できず迷惑をかけることになります。


僕は来年度からブロッコリー部会の役員を務めるのですが、
この件から価格の変動に対してどのような対応をするのかを
事前に話し合い、ガイドラインを策定して部会員に周知して
おく必要があるのではと考えました。

うちのブロッコリー部会は特にブランド名もないし、全量
出荷規定もないので、以前値崩れしたときは「JAも市場も
捌き切れないから、別の販路があればそちらに回して」と
言われたのですが、去年のような価格が高騰した場合には
なるべく全量を共販に集めて、長期的に見たときに有利な販売
ができるように皆で協力するのが賢明でしょう。

JAおおいたの場合、田舎ならではの「お前ばっかりずるい」
みたいな心理が働いたのかもしれませんが、落としどころと
しては別の販路を持っている人には価格が下落したときには
そちらに出してもらい、逆に高騰したときは全量共販に回す
「調整役」をお願いするのが良いでしょうね。

しかし7000人近い同業者及び関連する業界の方々と意見
交換できるコミュニティはもの凄く勉強になることが多くて
助かってます。いや~便利な時代になりましたなぁ。

アバター
2018/03/21 17:04
こんにちは。

サークルのものです。

あの。もし宜しければ、うちを副管理人に
してくれませんか??
お返事お待ちしております。
アバター
2018/03/09 23:26
たくさんの人がいるコミュニティなら知恵も豊富でしょう。
それだけの頭脳があるからね。
思考停止になって流されなければそういうツールの使い方は良いと思う。




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