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コフナ農法


いつも通り、あまりまとまりのない文章になりますが、
だらだら仕事のことを書いていきます。

僕は今年からメロンの栽培に挑戦していますが、そこで
「コフナ農法」というやつに取り組んでいます。

「コフナ」とはフランスのコフナ社(COMPAGNIE FUMRES
NATURELLES=自然肥料株式会社の頭文字を取ったもの)
が生産している微生物資材で、第一次世界大戦後、フランス
では化学肥料に頼った農業で病気や害虫を蔓延させてしまった
反省から、作物と土壌環境や微生物の関係パスツール研究所
で徹底的に調査し、土や動物の腸内細菌などから分離・選抜
た「植物の健全な生育に必要な土作りに貢献する能力が極
めて高い微生物群を世界で最初に製品化したもので、数ある
微生物資材の中でも世界一歴史と実績がある製品です。
そして「コフナ農法」とはコフナを土作りや育苗に使って
農作物を栽培することを指します。

ちなみに以前のブログで籾殻燻炭を近所の肥料屋さんに
売っている話を書きましたが、その肥料屋さんがコフナの
販売店で、年齢も僕と一つ違いで消防団の同期入団という
こともあって親しくしている友人なので、そちらから購入
させていただいてます。

今年メロンの種を蒔くときに、市販の種蒔き用の培養土に
籾殻燻炭とコフナを混ぜて使ってみましたが、以前から
キュウリやズッキーニ等、ウリ科の野菜を種から育てて
きた経験から言うと、今までにないほどガッチリした良い苗
ができました。

軸が太く、節間が短く詰まっていて、葉は左右対称
に形が整っていて理想的な生育状態です。
植えるときに根の張り方を見ると、鉢全体にびっしりと均一
に根が張っていて、地上部の草姿がしっかりしているのも
納得です。
植えるときにも「コフナ」を植える穴に一掴みずつ入れて
から定植しました。
栽培中の管理を間違えなければ、きっとよい品質のメロンが
できるでしょう。


日本の百姓も昔は山で落ち葉を集めたり、刈った草を乾かして
「腐植」と「有用微生物」の豊富な肥料を作り土作りに
利用してきましたが、近代以降では化学肥料に頼る農業が
主流になり、腐植や微生物の大切さを蔑ろにする農家が少な
くありません。
なんとなく「堆肥は土にいいらしい」ということは知っていても、
作物の生育に影響する糸状菌、乳酸菌、酵母菌、納豆菌、
クロストリジウムや放線菌などの生態や、根の周囲と内部
に住む「共生菌」がどのように植物と関わっているのか
まで知っている農家はごく一部です。

今やアメリカの農家もかなり技術を向上させており、稲作でも
日本以上に有機質の役割を重視して「土を育てる」意識が
非常に高いそうです。

戦争で負けて、ITで負けて、再生医療の研究で負けて、宇宙
開発で負けて、あげく農業まで負けてしまったら、日本が
アメリカに勝てるところなどせいぜい自動車の燃費と治安の
良さくらいになってしまうでしょう。

化学肥料を使うこと自体は悪いことではないですし、化学
肥料ありきの大規模化もそれはそれで一つの経営戦略では
ありますが、昔の「百姓」が編み出した日本の気候風土に
合った土作りの技術を学び、農業の「基本」からもう一度
見直していくことの方がもっと大切なんじゃないかなと思います。

アバター
2018/05/04 19:45
>るき
7月やな。あとお盆くらいの予定。
アバター
2018/05/04 19:44
ちなみにメロンはいつ頃できるんだい?




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