Nicotto Town


ヨミビトシラズ


農産物の目利き(葉菜類)


田植え→麦刈り→田植え で繁忙期真っただ中だったため、前回からかなり
間が空きましたが、とりあえずある程度落ち着いたので続きです。


葉菜類のいいものは葉に厚みとツヤが出て少量でも重量感があります。
根張りを良くしてカルシウムをしっかり吸わせることで、細胞
がぎっちり詰まり葉肉が厚く、表面にワックス層が出てきます。
水分保持力が高くビタミン含有量も多いので日持ちが全然
違います。

窒素肥料ばかり与えたものは葉肉が薄く、青みがかった濃い緑色
をしていてすぐに萎びて腐ります。栄養価も低く味もまずいので
食べる価値はあまりありません。
キャベツやブロッコリー、ホウレンソウの等場合、葉脈という
葉の筋を見るのも指標になります。いいものは葉脈が

\|
 |/
\|    ←このように互い違いに伸びています。

逆に硝酸態窒素が過剰になると葉脈は

\|/
\|/   ←こんなふうに同じ場所から分岐します。

ネギは緑色の葉の数が5本以上残っていて、なおかつその
切り口を見たときに半透明のゼリー状の部分がぎっしり
詰まってたらかなりレベルの高いネギ農家です。
そういうネギは軟白部分もワックスが効いているので輝いて見えます。
もちろん糖度が高く香りも良くて美味しいです
ちなみに私の住んでいる地域でもネギを作っている農家は
販売用でも自宅消費用でも珍しくないですが、畑を見て
このネギ農家さんすごいな~って思ったことはないです(笑)


大体カルシウム欠乏で葉先や下の葉が黄色くなったり枯れたり
していて、いい状態とは言い難いですね。ひどいときは
アザミウマという害虫の食害で緑色の部分にびっしりと
白っぽい傷が入ってるのを見ます。他の人の畑にも迷惑を
かけるんだから害虫くらいしっかり駆除してほしいな。
誰か美味しいネギくれないかな?いっそ自分で作るかww

ニラもカルシウム欠乏で本来尖っているはずの葉先が細胞が
死んで丸くなってたり、黄色くなってたりするのを見かけます。
一袋が同じグラムなら入っている本数が少ない方が1本あたり
の厚み重みがあるので、そちらを選びましょう。

レタス類は切り口を見ればすぐわかります。切り口が赤く
変色しているものはカルシウム欠乏でビタミン類が作れず
酸化してしまったものです。そういうレタスは葉の縁を見ると
枯れて茶色くなった部分があったりします。これはチップバーン
って呼ばれている生理障害なんですけど、ネギやニラの葉先
が枯れたり、リンゴの果肉の一部がコルク化するのも実は
全部同じ理由です。



葉物野菜の目利きはだいたいこんなかんじです。
田んぼの仕事はだいぶ落ち着いてきたのですが、ブロッコリーの
栽培マニュアル作成中で、トウモロコシももうすぐ収穫に
入る時期なので、次回(最終回)の根菜編までまたしばらく
かかりそうです…

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2019/06/29 14:37
見てきたんかw
まぁ何かしら欠乏してても昔からの伝統のあるやり方でうまくいくと思い込んでるからね。
少なくとも今から勉強する気はないからw
教えても無駄だから知識は知識として活かせる人に教えていったらいいとおもう♫
過去にしがみついてる人間よりも未来はある人にね(^^♪
簡単に言って手助けは必要な人にだけでええんやで★
まぁ文句言ってきてもうまく無視しないとめんどくさーですからw
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2019/06/29 14:09
>るき
薬剤も色々な系統があってそれぞれ作用機構が違うから、化学や生化学の勉強せなアカンね。
今朝ちらっと見た感じだと、キュウリは苗作りの段階から窒素やりすぎで根張りが悪いのと、
マグネシウム欠乏で光合成効率が低下してるから、実をつけるだけの体力がないっぽい。
マグネシウムが足りないときはカルシウムも大抵足りてないから、梅雨の時期は特に細胞が
水で膨れて軟弱化して、ますます光合成能力落ちるやで。
水溶性のマグネシウムとカルシウムを葉面散布で与えて、細胞の浸透圧を戻しつつ、殺菌剤も
混ぜておけば雨に打たれてできた傷口からの病原菌の侵入も防げるぞ
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2019/06/28 20:10
うちでもネギに毎年虫だらけになって大騒ぎしてる人がいます(今日も騒いでたよ★)
そもそもどんな薬剤を使っていいかもわからんようですw
あと、キュウリが木ばっかりで実ができないそうです★
これもどんな対処したらいいかわかんないそうですw
まぁ由太郎ちゃんからしたら余裕で原因わかるんだろうな♪




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