Nicotto Town


みっちょん恋愛の詩


秋風


忍び寄る秋は
木の葉を赤く染めて
いつの間にか
カサカサと
足音を立てる


カフェの片隅で
そんな風景を見ている
あたたいカプチーノは
シナモンの香り
シュガーを抜いたほろ苦さ


向かい側に座るのは
誰もいない
あなたがいなくなって2度目の秋
ぬけだせないまま
季節が過ぎていく


通り過ぎるの
秋風だけじゃない
私の心にも
夏の名残りの風が吹く
木の葉を散らすのは風だけじゃない


別れの足音は
ひっそりとやってきて
何時か心にひびを入れて
いつしか深くなって
半分になって行く


別れの足音は
いつしかまた一つになって
しなやかなハートになって
つややか色をきらめいて
一つになって行く


そんな時を待って
また一人人ごみを見る
あなたを忘れたころにきっと
新しい恋ができるかもしれない
この秋風に吹かれながら







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