Nicotto Town


みっちょん恋愛の詩


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雨降らしの風景

昨日まで心地よく晴れた空が
今日はしとしとと泣いている
雨粒の中にはいつも
きらきした街の明かりが
消えそうに映っている


水たまりもできない
足元のアスファルト
小走りに急ぐ人の群れ
どこに行こうと言うのか
ただ立ちつくして眺めるだけ


傘も持たずに
カフェの屋根で雨宿り
分かっていたはずなの...

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真夜中の高速で

眠れない真夜中に
ノックの音が響く
2回 そして間をおいて3回
あなたの来たあいず
そっと扉をあける


熱いコーヒーを入れるまで
車の中で待つあなた
甘いものを持っていく
一時の静けさの中で
コーヒータイムを楽しむため


そっと動き出すあなたの車
いつも自慢げに走りだす
お気に入りのそれの
シー...

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夕闇

海岸の小さなホテル
潮の香りを運ぶ風の中
狭いベランダから
海に沈んで行く夕陽を見ている
明るさもやがて薄暗さに代わっていく


隣には誰もいない
話す相手もいない
こんな一人旅の寂しさも
もう慣れたはずなのに
まだ私はあなたを追っている


もう追いつけない身だと知りながら
なぜこんなに切ないのか...

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さざ波

またここに来た
二人で歩いた海岸線
寄せる波があなたを連れて来て
足元に絡みついて
引く波が私の心をあなたに届ける


そんなことを思いながら
靴を濡らすままにしている
まるで心が涙を受けるように
乾く間もなくて
しっぽりと濡れて行く


こんな風に寄せては返す想いだったら
どんなにかよかっただろう...

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あなたを追って

こんな風にあなたのことを
思っていることを
「だめだよ」って言う人もいるけど
思わないではいられない
だって大切な恋だったんだもの


もう1度会えたなら
そんなことはないけれど
どんな言葉を探したらいいのだろう
別れた時は何も言えなかった
「うん」としか言えなかった私の唇


どこに行ってしまった...

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