Nicotto Town


みっちょん恋愛の詩


晩秋


天気予報が
冬の訪れを運んできた
寒さは予報だけじゃなく
心を吹き抜けていく
木枯らしの足音
カサカサと音を立てる


楽しかった夏は
あっという間に過ぎて
秋の予報と共に
消えて行った愛の塊
予想できなかった恋の終わり


「別れよう」
あの一言に
何も言えなかった
私たちの夏に
ピリオドが打たれた


恋しい気持ちが
引き裂かれる
冷たい秋風にさらされて
一人の心にさらされて
何があったと言うのだろう


なかった事にしたかった
あの夏の日は
でも消えはしない
確かにあった
それだけが悲しい


やがて冬が来て
コートの襟を立てる頃
抱きしめる私の心は
暖まるだろうか
夏の頃のように


過ぎて行ったことには
忘れよう
暑かった日のことは
忘れよう
洋服を入れ替えるように




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