Nicotto Town


みっちょん恋愛の詩


冬の海岸線


北風に髪を流して
思い出を飛ばしていく
二人過ごした日々のこと
風が運んで行く


暮れかかる海岸線を
ドライブすると
そこには恋人たちが
寒さの中でまどろんでいる


そんな二人があった
肩寄せ合いながら
寒さも感じることなく
ぬくもりだけを感じていた


あなたがいなくても
こうして私は立っている
堂々とは言えないけれど
風の中を立っている


寒さに震えながら
車に戻ると
あなたのシートのことを
思いださずにはいられない


今頃どこにいるだろうか
新しい恋を見つけただろうか
もう忘れたはずなのに
蜃気楼のように浮かび上がる


さざ波の音に耳を傾けながら
これからの日々を思う
恋と言う名の出合いがあることが
何時か訪れるだろうか


やがて車は
静かに出ていく
さよならも言わずに
別れた二人だけれど


いつか薬指から
リングを外して
海に投げよう
明日に歩いていくために




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