Nicotto Town


みっちょん恋愛の詩


ブラックコーヒー


ファミリーレストランの一角で
窓から外を見る
まわりはおしゃべりの渦の中
そこここに点在する一人の客


彼らは何を考えているのだろうか
仕事をしている人もいる
本を読んでいる人もいる
ぼんやりとした人もいる


お代りのコーヒーを頼んで
窓の外を見続ける
あなたが来るんじゃないかと思って
走って来るんじゃないかと思って


頭の中のあなたは
いつもと同じ表情をしている
白い歯を見せて笑う
その奥には愛があった


なぜここにいるの
なぜ一人なの
いつだってあなたがいると
信じてたのに


「遅れてごめんよ」
いつもあなたが言った
時刻どおりに来たのに
私が早かったのに


あなたはいつもブラックコーヒー
私はいつもカプチーノ
話が弾んで
やがて冷えていくコーヒー


冷えてしまったのは
コーヒーだけじゃなかった
長すぎたんだろうか
あなたの心も冷えていった


私はまだ暖かだたのに
今はぽつりと一人
彼の代わりにブラックコーヒー
ちょっと苦い味が想いと重なる

やがて別の人と
巡り会うのだろう
そして同じように
カプチーノを飲むのだろう


でも忘れられない
彼の笑顔の輝くのが
忘れなきゃいけないのか
それは分からない


ぽつりと座るファミリーレストラン
窓の外はまだ明るいけど
追いかけるように私は
彼の思い出に浸っている




アバター
2014/04/15 22:40
かみやんさんへ
ありがとうございます。
そう言っていただけると嬉しいです。
たまには楽しい恋の詩も書きたいなぁ~。
アバター
2014/04/15 19:56
こんばんわ
詩が少し変わったかな?
次も読みにきますね!



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