Nicotto Town


みっちょん恋愛の詩


悲しみの湖面


結んでいた手を離したのは
私からだったろうか
あなただったのか
もう肩よせ合うこともなくなって


いつからだったろうか
目を合わせて話さなくなったのは
気が付いていたけれど
認めたくなかった


うつむいて座っている私を
何も言わずに外を見ていたあなた
時間が長く感じるなんて
こんな時がくるなんて


段々と会う時が少なくなって
もう覚悟していたのか
もう私のことなど見えないと
あなたのうつろな眼の中では


別れの言葉をもらう方が
どんなによかったか
あなたもきっとそうだったのだろう
でも切り出せなかった


「もう別れよう」
「そうね」
そんなことしか言えなかった二人
今までの長い日々は何


今でも好きなの あなたのことは
でも黙り込んでいるあなたが
私を見ないあなたが
辛すぎて 悲しすぎて


もう道はないと思った
私達の前には
二人の足跡ははるかかなたに
行ってしまったと思った


悲しみをどこに捨てよう
深い深い湖の底に
沈められるのだろうか
思い出と言う箱に重りをつけて


でもまだ放せない
こんな私が悲しい
あなたと歩いた道を
今でも踏みしめている


さよならをした
あなたのすべてに
さよならをした
今までの私に


でもやはり心に残るのは
あの日の二人のこと
新しい恋などできるだろうか
沈めた箱の姿を見つめている今




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