Nicotto Town


みっちょん恋愛の詩


昼下がり


間延びした午後のオフィス
何となく昼休みを引きずって
私はパソコンの画面を見ている
そこには何が映っているのだろう


探しても文字しかないけど
肩寄せ合って歩く人達
そんな後ろ姿が悲しくて
画面の中に私達を探す


もう会えないとわかっていたら
もっともっと時を大切にしたのに
もう会わないとわかっていたら
自分の心に嘘をついたのか


電車のラッシュに揺られながら
思い出すのは二人のことばかり
なぜここにはいないんだろう
愛し愛された者の影が


もう一度辿る事が出来たなら
同じ道は選ばないのに
到達点が違っていた二人
始めから分かっていたわけじゃない


立ちつくす音のない靴音
去っていく音のする靴音
切ない思いを胸に抱いたまま
でも涙が流れなくて


睦まじかった二人に
冬の風が強く吹く
間を裂くように吹く風は
記憶まで飛び去っては行かない




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