Nicotto Town


みっちょん恋愛の詩


封印


大切にしていた心の鍵を
こじ開けてしまったのは誰
そこにはどんな風景があったのだろう
見ることさえもできないで
ただ扉の陰に隠れる


どうして開いてしまったのだろう
そこには取り出すものもなくて
光もささないまま
北風が吹くだけで
春の訪れなんて見えやしない


開けたくなかったのだろう
何かが壊れて行きそうで
歯車がかみ合わなくて
そんな現実を
見たくなかったのだろう


でも本当は
扉の向こうにあるものが
今の私達には足元に
くっきりついていたのかもしれない
だから目をそむけていたかった


本当に愛していたのだろうか
本当に愛されていたのだろうか
移ろう季節と言う時間の中で
寄せては返すさざ波の中なかで
立ちつくしていたのかもしれない


鍵をこじ開けたのは誰
あなたかもしれない 私かもしれない
扉の外と内側に別れてしまった二人の
間には遠い距離だけがあって
別離と言う風が吹くだけ




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