Nicotto Town


みっちょん恋愛の詩


夢の中で


春一番が吹いて

二番が吹いて
三番が吹いて
そんな言い方しないけれど
それくらいの春のシャワーが辺りをぬらす


桜前線が北国まで届く
薄い桃色の花弁が雪のよう
やがて地面がカーペットに変わる
私を見てという風に
鮮やかさを競っている


そんな桜の木の下のベンチで
あなたと指輪をつける
「ごめんな、こんなところで」
「いいのよ、あなたと一緒なら」
そう 一緒ならどこもが教会に変わる


写真だけのウエディング
親不孝させちゃったけど
呼び寄せて一緒に写る嬉しさ
泣かないで 私は幸せよ
あなたがちゃんと守ってくれるわ


せっかくだから観光を
あなたがガイドさんね
気持ちのいいところばかりだから
何処へ行っても絵になるわ
いい思い出になるといいけど


そして両親は帰っていく
これからはあなたと二人で
頑張っていくのね
仕事も家庭も色々なことも
いつも指輪が見守ってくれるわ


「はい、お~しまい」
めでたしめでたし
これは悲しい物語
あなたとこうなるはずだったのに
何故ならなかったんだろう


さよならをして
指輪を海に帰して
都会に戻ってきた
アスファルトの地面では
涙はしみこまない

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2017/05/20 15:30
元気ですか・・。



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