Nicotto Town


みっちょん恋愛の詩


片想い


都会のビルの蔭に

真っ赤に染まった太陽が沈んでいく
夏の暑さは少しも消えない
髪を切ったのはなぜ
風通をよくするため


それだけじゃないだろう
心がちくたく鳴る
愛の終わりを告げるように
なんだか昔の言い訳みたい
そんな理由があるわけでもない


あの人に結婚が決まった
取引先の彼女
いい子だって評判だった
会ったことは無いけれど
あの人にふさわしいに違いない


この何年か想った気持を
どこにしまおうか
どこに捨てようか
夏休みは彼女と過ごしたのね
こんな邪推はしたくない


一人でした恋心だった
誰にも言わなかった
だからみんなで祝福をささげる
自分の涙も笑顔も隠して
あふれだすのをこらえなきゃいけない


もう少し恋心があったら
もう少し勇気があったら
打ち明けらられただろうか
でももう彼女がいたに違いない
崩れ落ちていく想いが一つ


これからもまだ一緒に仕事をする
彼に転勤の辞令があるまでは
髪を切ったのは彼のせいじゃない
風通しをよくするため
悲しい想いを飛ばすため
夕日にすべてを燃やすため






月別アーカイブ

2024

2023

2022

2021

2020

2019

2018

2017

2016

2015

2014

2013

2012

2011


Copyright © 2024 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.